棒ノ折山〜岩茸石山  2005/05/21
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− 皇太子殿下の登った山 素敵な沢登りを楽しむ −

関東の山、超入門編次のコースは何処にしようかと家族会議。

秩父御岳山が第一候補となるが、頂上が狭くゆっくりと出来ないらしい。

そんな時、こもれびさんから皇太子殿下が、どこかの山に登っていたという情報をいただく。

家内に聞くと棒ノ折山に登られていたとの事。

ミーハーな私達は、棒ノ折り山で即決。

思い起こせば、熊野古道を歩いた時も、高水三山を歩いた時も、皇太子殿下と雅子妃の足跡が残っていた。

しかしながら、棒ノ折山に登るのには沢山のルートがある。

ネットで検索してあれこれ検討するが、やはり皇太子殿下の登られたルートの白谷沢から登ることにする。

7時6分西部池袋線の特別快速で出発。

飯能駅で下車。直ぐにバス停に向かう。



ミーハーな人達で、さぞ混雑しているだろうと、駈けるようにバス停に行くが、待っているのは5〜6人。

檜の板で出来たフリーパスを販売していて、殆どの人が購入している。

1200円で割安のようだが、私達は片道なので購入しない。

8時丁度バスは出発。

東飯能駅で満員となるが、殆どは登山客。



8時43分さわらびの湯に到着。

広い草原の奥にさわらびの湯はある。

此処でバスはUターンして、終点の名郷まで向かう。

此処で降りたのは私達以外に2名だけ。

他の人は、何処の山に登るのだろうか?



立派なトイレと売店がある。
売店を覗くと、丁度お弁当を作っていた。

名物おまんじゅうも蒸し上がるのに少し時間が掛かるとのこと。

トイレだけお借りして出発。

8時50分

標高232m

駐車場に車が沢山停まっているが、待ち合わせでもしているのだろう。

誰も出発しようとはしない。

舗装路を名栗湖に向けて登っていく。



谷には、ミズキや白いヤマフジが満開



ウツギの花も咲き乱れて、とても華やかな谷筋を眺めながら行くと、
自然石で出来た有明ダムの堰堤が見えるようになる。
これはロックフィルダムと言うのだろう。



名栗湖到着。

8時59分。



名栗湖の堰堤の上を登山口に向かって進む。

湖水の向こうに見えるのは、有馬山や蕎麦粒山かな..



ホウノキの花が咲き残っている。

9時11分、白谷橋を渡り登山口に到着。

車が10台ほど停まっている。

此処に車を停めて登る人も多いようだ。



登山口は、ガクウツギが満開。

白い萼片が鮮やかだ。



最初緩やかな植林帯を行く。

羊歯が、とても良い雰囲気を醸し出している。

最初は頑張って、前のパーティをクリアすると、後は静かな山歩きが出来る。



ヒメレンゲが目立つようになると、小さな滝が現れる。
籐懸(ふじかけ)の滝だ。



沢を何度も渡り、小さな滝を見ながら岩を登り進んでいく。

とても素晴らしい沢が続く。



大きな岩が両側にそびえる(ゴルジュ)を登っていく。



小さな滝がいくつも続く。



ひょうきんな花を?をみっけ。

右の花は、ヒナノウスツボ。
昨年、剣山で見たのよりは花が大きい。

と言っても5oくらい。

小さくてコンパクトデジカメではピントが合わせにくい。

ここで、小さな花を写すために、重たいのを我慢して持ってきた一眼デジカメを取り出す。

が、なんと言うことでしょう!

電池が充電されていない。
昨夜遅くに充電したはずが出来ていない。

どうも充電器のSWを入れ忘れたらしい。

また、リュックに仕舞う。

なんだかんだしていると、多くの人に追い抜かれてしまう。

家内が、待ちくたびれて機嫌が悪い。



此処から、クワガタソウの群生が続く。

初めて見る花だが、ピンクがかった白井は名がとても可愛い。

苦労してピントを合わせながら何枚も写真を撮る。



ラショウモンカズラがひっそりと咲いていた。



有名な鎖場。

急だが足場はしっかりしていて、鎖に頼ることもないが、濡れている時の下りには鎖が必要だろう。



白孔雀の滝は上から覗き込むだけ。

ロープ場も難なくクリア。



新緑のやわらかい木漏れ日の中行くと、イチリンソウが、一輪だけ咲き残っていた。



また、クワガタソウが一杯咲いいて、つい見とれてしまう。

この地のハイカーは、殆ど花に興味がないらしい。

花には目もくれず登っていく。

木段道を登ると林道に出た。



10時8分。

林道の向こうに、水場があり、沢山の人が休んでいる。

冷たい水で顔を洗い、新緑の下でコーヒーブレイク。

カエデの青い種が、上から降ってくる。



初めて見晴らしの利く場所に出ると直ぐ岩茸石に着く。

此処は、川又のバス停からの尾根の登山道が上がってきている。

降雪期や大雨の後は、川又へ降りるように看板がある。



岩茸石(岩茸石山の名はは、この岩に由来しているのだろうか?)を少し見学して

10時24分ゴンジリ峠に向けて出発。



少しの道のりの筈だが、キツい道が続く。
最後に、嫌になるような長い木段道を登り切ると
ゴンジリ(権次入)峠に着く。

10時43分。

この登りでお年寄りのハイカー達は力つきてしまうのだろうか。

大勢座り込んでしまっている。



へえ、両岸の岸壁が細い谷筋を「ゴルジュ」と言うのか..

お勉強..



おおっ!

名栗湖が見えるではないか!!

その向こうに見えるのは先週登った伊豆ヶ岳から子の権現あたりだろう。



少し休んで、イロハカエデの新緑の中を棒ノ折山へと向かう。



素敵な尾根道を行くと、突然嫌な木段道となる。

例によって痛んでいて、ハードル状態。

みんながいやがって脇を歩くので、両側が踏み固められている。

少し辛抱して登ると視界が開けて棒ノ折山の頂上に出る。



西武ドームが輝いて見えるが、新宿副都心方面は霞んで何も確認出来ない。



10時58分棒ノ折山頂上着。

出発から2時間8分。

登山口から1時間47分。

地元ではこの山を棒ノ嶺と呼ぶらしい、環境庁の看板でも棒ノ嶺となっている。




北と東の見晴らしはよいが、馴染みのない山ばかり。

唯一、先週登った子の権現の神社が白く光って見えるのが確認出来る。

昼食にするが、まだ11時なので弁当を半分食べて、直ぐに出発する。

11時18分。

下山は、川井駅に出るつもりだが、このまま奥茶屋キャンプ場に降りるのは一寸物足りない。

黒山を経由して名坂峠から下りることにする。



ゴンジリ峠まで下ると、あのキツい木段道をMTBを担いで登ってきた人がいる。

アカヤシオの咲き残っている道をぐんぐん下り、踏ん張って登り返すと黒山(842m)に着く。



コーヒーブレイクを楽しみ11時54分出発。

少し下ると見晴らしの良い所がある。



一寸したアップダウンだが、岩場もありキツい所もある。

ブレーキの音と共に、先ほどのMTB野郎が抜いていった。
ものすごい脚の筋肉をしている。



ヤマツツジより淡くて、花弁が丸みがあり、葉が5枚。

アカヤシオだろうか?

馬酔木の木も多い。









此処のアップダウンはかなりキツい。

急坂を降り、登り返すことを繰り返す。

逆川ノ丸12時14分。

ここで、お弁当の残りを食べて、コーヒーを楽しむ。



急に開けた所に出る。西に見えるのは赤久奈山、川苔山1363mだろうか?

これから向かう岩茸石山方向は見えない。



奈落の底に向かうような急坂を降り、岩場をよじ登る。



この辺にはホウノキの大木が多い。

花が遙か上に咲いているが高くて写せない。

更にアップダウンを繰り返しまた登り返すと725mの興越山。



見通しの良い所で振り返ると、棒ノ折山から越えてきた稜線が遙か向こうに続いている。

ミツバチグリの鮮やかな色が気持ちを和ませてくれる。



堪忍してくれと言う急坂がまたある。

やっと岩茸石山方面が開けてきた。

あの向こうに頂上があるはずだ。



可愛い花(オトコヨウゾメ)が咲いているので写していると、黒山からの縦走で初めて夫婦連れに出会う。

最後の岩茸石山への急登がきついですよと言って去る。

私達は、名坂峠から川井駅へ下りる予定。

急坂?関係ないねと坂を下りるとやっと名坂峠に着く。

13時23分。

棒ノ折山から4.5q、2時間余り掛かっている。

少しゆっくりすると、先ほどのハイカーの言っていた岩茸石山の急登が気になる。

少し寄ってみようかと岩茸石山に向かって出発。



ここから上成木へも降りられるらしい。

さすがに言うだけ合って急登。

最後は、写真写す余裕もなく踏ん張り上がる。



13時31分。見覚えのある岩茸石山頂上に着く。



縦走してきた棒ノ折山からの稜線・

せっかく登ったのだから、このまま御獄駅まで歩こうか..

軽い気持ちで歩き始めたが、後で後悔することに..






左がマルバウツギ。

葉がウツギより丸いのが見分け方と有ったが、よく見ると雄しべの周りにオレンジのリングがある。

これだと見分けやすい。

右のウツギは雄しべの花糸が幅広く翼状になっている。

御獄駅まで5q。2時間ほどの歩きとなる。



青梅市?のむこうに西武ドームが近い。

ニガイチゴの花の散ったあとかな。

最初モミジイチゴかと思ったが、実が上を向いている。

クサイチゴとは葉が全く違うので、ニガイチゴだと重う。

この萼の中にイチゴの実が隠されている。



ハハコグサに今年初めて出会う。

ガクウツギが鮮やか。



右に大きく開けた場所からは、御岳山や、大岳山がくっきりと見える。

子供達が元気に駆け下りてきたが、この先でダウン座り込んでいた。



少しだが、疲れた足には応えるピークを越えていく。

先日、見落とした鶴亀岩。

亀の顔に見えるかな?

ツルは見あたらない。



先日道を間違った、しめつりの御神木を越えて、疲れた足を引きずりながら最後の坂を下りていく。

やっと、慈恩寺の桜の古木の下に出る。




御獄駅に15時38分着。

出発から6時間50分ほど。

15qほどの道のりだった。



 累計標高 +1269m −1282m

ビールで乾杯と思ったが、ホリディ快速が45分にやってくる。

冷たいスポーツドリンクだけ買って、電車に飛び乗る。

奥多摩からやって来た電車は満員。

青梅についても立川についても座れない。

これには参った。

やっと三鷹で座れたが、疲れが倍増した。

とても素晴らしい沢歩きと、少し疲れたが充実した縦走が出来た。

来週は、社員旅行で榛名山の予定。

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