武甲山 1304m 2006/06/04

− 浦山口駅 〜 武甲山 〜 生川 〜 横瀬駅 −

この所、週末ごとに天気が悪い。

昨日は買い物に行ったり、PCをいじったりして過ごした。

今日も天気が悪いようなので、アジサイでも見に出かけてゆっくりしようと思っていた。

しかし家内が昨夜寝る頃になって、雨も降らないようなので武甲山へ行こうと言いだした。

武甲山周辺地図

そう言えば家内はもう二週間も山に登っていない。

今週行かなければまた梅雨でどうなるか解らない。

武甲山は、秩父の経済そして東京の高度成長期時代を支えた石灰岩の山だ。

半分に削られてしまって、おまけに本当の頂上まで失って30m近くも低くなってしまったかわいそうな山だ。

四国の皆さんにも、丁度香川の天霧山を4倍位大きくした山といえばわかってもらえるだろうか。

とりあえずネットで何件かレポートを打ち出してから寝るが、もう12時を回っていた。

朝、5時に起こされて駅へと急いで何とか滑り込みセーフ。

しかし池袋でもギリギリで弁当を買う暇がなかった。

6時50分の特急「秩父」を奮発。

さすがに特急は静かで快適そして早い。

8時13分に秩父駅に着き、花園駅に急ぐ。



所が秩父仲見世も、朝が早いのか殆ど店が開いて無く弁当を売っていない。

接続が良くて直ぐに秩父電車に乗り、浦山口駅へ。

8時27分駅に着き、弁当を探して国道に出る。

コンビニをやっと探すが、残った弁当は一つだけ。

もう少し早く起きれば良かったなあ。

弁当とパンを買って落ち着いて、さてどちらへ行けばよいのか?

武甲山の裏参道として有名だと言うから、看板がでっかく出ていると思っていた。

所が観音札所28番とか29番とかの看板しかない。

通りすがりの人に聞いても、さあ?と首を傾げる。

コンビニのお姉さんが、確か28番の方に行くんだよね。と言っていた。

28番に向かって行く。

此処が標高225m。

1080m位の標高差を登らないと行けない。



民家の石垣にはユキノシタがびっしり花を咲かせていた。

看板に従って進む。

秩父御岳山にしても、この地域の山は登山口の案内が駅周辺にない。

地元の人からしたら、当たり前だのクラッカーで、こんな有名な山のわざわざ登山口の案内なんかしてやるものか!

きちんと自分で調べてからおいでよってものかも知れない??



また解りにくい看板に出会い進むと「そっちへ行ったら、秩父さくら湖だよ。28番はこの上」とお爺さんが叫ぶ。

家の庭を通り抜けると突然でっかい石灰岩の岩壁が現れた。

この中が鍾乳洞になっているらしい。

流石、武甲山。掘っていない方でもきちんと石灰岩なんだ。



鍾乳洞の前には大きな駐車場とお茶屋がある。

通りかかると丁度店開き。

お茶を飲めとか、休んでいけとか静岡から嫁に来たらしい女店主がかしましい。

ソフトクリームを買って、これから武甲山に登るというと、この山は安全と思ったら大間違い。

滑落して死んだ人もいるし、行方不明になる人も多い。

登山届けを書いていけとボールペンまで持ってきた。

しかたなく登山届けを書いて、「3時間位で登れますよね」と聞くと、私達の姿をジロリっと見て「3時間半は見ておきなさい」

リュックもズックもそれらしくしたのに、やはり私のでっぷりお腹の印象が最悪。



9時丁度に出発。

お茶屋を出た所に初めて武甲山の案内があった。

しばらく歩くと、御嶽神社の鳥居がある。

この山も秩父御岳山と同じで、木曽御嶽山開山の密教行者の普寛上人が開いた山。

頂上に御獄神社がある。



橋立川に沿っていくと渓流釣りをしている人の姿がチラホラ。

ノイバラが真っ盛り。



橋立神社を過ぎると、いよいよ素晴らしい渓流美が続く。



ウツギの花も満開で、林道とは家素晴らしい景色が続く。

橋の側で休憩中の老後夫婦が居て、挨拶して通り過ぎる。



林道の行き止まりには4駆が停まっていて武甲山登山口の看板。

9時40分着。

此処が標高520m。

後、800m程。



急に暗い山道に入る。

この登山道は滝が沢山あり楽しむ事が出来る。



橋を渡ると道が分岐。

地図では右の道が平坦で歩きやすそうだが、道が解りづらいとの事で左へと行く。



急な道を幾度もジグを切って登って行く。

フタリシズカとガクウツギが多い。




急坂を登りきり右へと尾根に乗ると開けた道となる。

右は植林地帯。左は広葉樹の林。コナラの新緑が美しい。

ここが740m。



ギンランみっけ。

未だ小さくて可愛い。

左にカラマツの林が見える。

単独行の男性が一人早いピッチで追い抜いていく。

下であったご夫婦は、この辺まで後を付いてきていたのだが姿が見えなくなった。



ワタスゲのような花が朝露で綺麗だ。

この花はヒゴクサ。スゲ科の花は雨に濡れると綺麗だなあ。

ヤマザクラの並木の下を登って行く。



また道が急になり石灰岩の岩場となる。

マルバウツギが岩にへばりついて咲いている。



登るにつれガスが出てきて眺望は全くない。



長者屋敷の頭に着く。

頭と行ってもピークでは無しに、武甲山の肩と言った所。

何処かに長者屋敷の跡があるのかと思ったが、そうではなくて昔の裏参道の近くに長者屋敷と言われるお城があって

そこから伸びる尾根が長者屋敷尾根。その尾根の肩がこの場所らしい。

10時42分。

972m。

此処の看板には既に武甲山は1304mとなっている?

つい最近までは標高1295mだったはず。

(武甲山は最近測量をし直して1304mに修正になったばかり)

この看板を作ったセメント会社は既に本当の標高を知っていたらしい。

若いご夫婦が休憩していた。



発破の避難小屋がある。

ボロッチイなあ

実は既に山頂近くは全て削り取ってしまい、現在では発破は北面の下の方でやっているので

此処まで岩は飛んでこないらしい。





ここで今日初めての休憩。

行動食を食べ一休み。



ミヤマハコベの花は少し大きめ。

クワガタソウは御岳山より小さめ。



ズルズル滑る急な傾斜を一歩一歩踏みしめて登る。

バイケイソウの群落があるが花は咲いていない。

ここで先ほど追い抜いていった単独行の男性が降りてくる。

もう頂上まで行って来たという。



ニリンソウが未だ咲き残っている。

ツボミも多い。



武甲山の肩に着く。

11時34分。

ここから小持山、大持山に縦走出来る。

ここから表参道を降りると1時間20分で生川の分岐に着くそうだ。



武甲山頂上に向かって登る。



ガスで殆ど何も見えなくなった頃、御獄神社に着く。

11時39分。



お詣りして頂上に向かう。

此処の狛犬はオオカミなのか不気味。

この神社は、削り取られた山頂にあったらしいが、工事の時此処までおろされて新築したらしい。

如何にもというがっしりとしたセメントの基礎のある立派な建物だ。



頑丈なフェンスを左に回り込むと頂上に着いた。

11時42分。

鍾乳洞のお茶屋から2時間40分ほど。

おばちゃん3時間半はかからなかったよ。



フェンスを覗き込むと垂直に切れ落ちた先に石灰岩の採掘現場が見える。

幸い今日は休みなのか、発破も作業の騒音もしていない。



記念撮影後、石灰岩の露岩に座って昼食。

弁当を二人で分けて食べる。

次から次と登山者が上がってくる。

浦山口からは殆ど登ってこなかったのに、やはり横瀬の方がメインルートのようだ。



おばちゃんが方位板を見て、「武甲山の標高が削ってある。なんでかなあ?」と言っていた。

実はこの方位板は、昔の頂上標高1336mの所にあったが、山を削った時にこの場所に持ってきて

ついでに標高表示も削ってしまったらしい。

この柵の向こうに更に30m高い山頂があったとはなかなか想像しにくい。




昼食後、神社下に降りて、立派な水洗トイレをお借りして下山開始。

12時17分。

小さなクワガタソウが一杯咲いている。



益々ガスが出てきて視界がほとんど無い。

先ほどの武甲山の肩から階段経由で降りれば早いが、私達は一般道(生川まで1時間50分)を降りる。)

この道は、昔からの表参道だったが、発破の影響で長い間閉鎖されていた。

3年前に頂上付近は全て削り取って、発破の影響が無くなったので通れるようになったらしい。



見た事のない花も一杯咲いているが、暗くてうまく写せない。

これはルイヨウボタン。葉がボタンの葉に似ている所から名付けられた。

一杯群生しているが殆どツボミ。やっと咲いている花を見つけた。

フラッシュをたくと綺麗でも何でもない写真となる。





暗い山道にヤマブキソウの黄色が一際目立っている。

背が小さい花だが、黄色の花弁は大きくて目を引く。



ひたすら下りていくとまた初めての花。

名前は解らない。

蘭ちゃんにウワバミソウだと教えていただきました。

ツボミの状態は見飽きるほど見ているのに花が開いたのは初めてでした。



大きな杉が天に向かって伸びている。

此処は大杉の広場。

標高1000m。

12時57分。





登りに使った道と比べて流石、表参道、広くて良く整備された緩やかな道だ。



吊り橋を渡って小さな滝を過ぎると林道に出る。

13時33分。



つぶれた養魚場の横を下っていく。



二の鳥居がないままに一の鳥居に着いてしまった。

ここにも怖い狛犬が居る。



ここが生川なのか?

1番の丁石がある。

標高515m。

13時54分。

コンクリートの林道は急斜面足に応える。

しばらく行くと延命の水がある。

冷たい水で顔を洗い生き返る。

この山は水場が多い。夏の時期には貴重だろう。



後は単調な車道を淡々と歩く。

石灰プラントが新設されていた。

工場敷地の中に道があり、石灰岩の粉が舞っている。

手ぬぐいで口を押さえながら歩く。

振り返ると武甲山のかわいそうな姿が。

* この道は今まで歩いた登山道へ通じる車道歩きの中でも最悪であった。

休憩する所も一切ないし、山野草も咲いていない。

暑い時期などは地獄の道となるだろう。



いい加減嫌になった頃横瀬駅に着く。

15時12分。

特急が満員で乗れない。

次の快速でビールを飲みながらのんびりと帰る。

家内は最近3度ほどテレビで武甲山が放映されていたので是非登りたかったそうだ。

満足そうな顔をしてすやすや寝ていた。





総歩行距離 18q
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