五色沼 猪苗代湖畔    2006/05/05〜07
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五月の連休に是非登りたいと、会津磐梯山の登山を計画する。

山開きは5月の第二週だが、八方台までバスで行けば約二時間700m程の登りで山頂に立つ事が出来る。

幸い会社の契約しているホテルで、素泊まりで2100円の部屋が空いていた。

早速申し込む。

しかし、今年の残雪は多く、もしかしたら入山禁止となっているかも知れない。

新宿から合津夢街道号(往復8200円)に乗って7時30分出発。

磐梯山周辺地図



福島県に入ると田植えの終わったばかりの水田が広がる。

阿武隈SAで休憩。

みちのくの石碑と芭蕉の奥の細道300年記念碑がある。

途中渋滞も全くなく、11時35分猪苗代駅着。



バスから降りると目の前に会津磐梯山がそびえている。

未だ残雪がかなり残っている。



猪苗代駅の周りは広くて何件かの食堂兼土産物屋があるだけ。

うら寂れた駅だ。

野口英世博士のレリーフが目立つ。

駅前の観光案内所で情報収集。

やはり磐梯山は雪崩警報が出ていて、素人登山家では危険だとの事。残念。

12時発の会津バスで五色沼入り口へ。740円と一寸高い。



猪苗代駅の閑散としていたのと比べて、吃驚するほど観光客が多い。

ビジターセンターで資料を仕入れて五色沼散策に出発。

突然コバルトブルーの大きな沼が現れる。



会津磐梯山の火口が後ろに見えるこの沼は毘沙門沼と言って五色沼では一番大きい。

駐車場の直ぐ近くにあり、レストランもありボート遊びも楽しめる。

歩くのが嫌な人はこの沼だけでも十分に満足出来るかも知れない。

色の元は沼の底に沈殿する珪酸アルミニウムの微粒子に太陽光が当たると光が散乱して、

さまざまな色になるというのが基本的な原因

この沼の一部は凍結する。



同じ毘沙門池でも、見る角度日の当たり方によって微妙に色が変わって見える。



会津磐梯山は、明治21年に大水蒸気爆発を起こし、その噴火でこの裏磐梯は大きな被害を受け大小300もの沼が出来たという。

その頃は火山礫と火山灰に埋もれ、草木が一本も無くなったそうだが、その後植生は復活し今の姿になったという。

明治21年と言えば、野口英世は11才。

大爆発の日、弟と一緒に猪苗代湖に釣りに出かけていたと言うが、私が今まで読んだ伝記ではそんな事は書いていなかった。

山の反対側とは言え、山の半分が吹き飛ぶほどの大噴火が少年に与えたショックは大きなものがあったと思う。

沼には温かな水が噴出する為、五色沼の殆どは冬でも凍結しない。



15分ほど歩くと赤沼がある。

赤い湖水を思い浮かべたが湖水の色は緑色。

発生した藻が赤く見えるのでこの名前が付いたとか。

沼には硫酸イオンと鉄イオンが多く、強酸性のために鉄が変化して赤い水酸化第一鉄となり

これが回りの葦などに付着して赤くなっている。



そして、みどろ沼。

一つの沼で、湧き水と流れてくる水が混ざり合い一つの沼で5色の色を持つ非常に珍しい沼だそうだ。

奥の濃いブルーから赤色そして乳緑色そしてブルーへと変わる。



みどろ沼の東側は赤い。

探勝路には所々に残雪があり、雪解け水でぐちょぐちょになっている。



竜沼(たつぬま)

PHは6.2の弱酸性湖で、ウグイやアブラハヤが生息しているそうだ。





弁天池からの水が勢いよく流れ落ちている。

大きな岩に座り、新宿から運んできた弁当を頬張る。

綺麗な水の流れを見ながら食べるお弁当は殊の外美味しい。



大きな沼は弁天沼。

見る方向と場所により色が変わる。



五色沼の中では最も硫酸イオンが多い。沼の中に亜硫酸を含む地下水の涌き出る場所があると考えられる。

実際に西部には緑色の濃いところがあり、珪酸アルミニウムが多く沈殿していると思われる。



弁天沼から、手前が簗部山で奥に見えるのが西吾妻山。



るり沼は摩周湖より透明度が高いとか。

磐梯山が綺麗に見える。



ウツギの一種?の花が唯一咲いていた。



青沼はとても美しい沼。

奥の方は青色が濃くなっている。



柳沼は大きいが色彩的には平凡な沼。

ワカサギ釣りが出来るらしい。

そして弥六沼は逆さ磐梯山が見えるらしいが気が付かなかった。



レストハウスはすごい人出。

山のクマさん号に乗ると桧原湖一周が出来る。

この桧原湖も磐梯山の噴火により出来た。

今でも湖底に、噴火の時湖底に沈んだ村の一部を見ることが出来るらしい。



桧原湖へ出て、散策路を休暇村に出ようと思い歩き始めるが、車道は車が多く嫌になりバス停に引き返す。

バスに乗り猪苗代駅へ帰る。

途中五色沼入り口は大渋滞。

会津磐梯山がよく見えるが山頂は右のとんがり。



猪苗代駅からホテルの立派な送迎バスに乗りホテルへと向かう。

途中角度が変わると磐梯山のイメージが大きく変わる。

ホテルの前には桜が満開。



とりあえずチェックインして、観音寺川の桜を見に行く。

途中の道端にはカタクリやキクザキイチゲが咲き乱れている。



ミヤマカタバミやエンレイソウまで咲いているのに驚き。



スミレは咲き始めで数は少ない。

観音寺に寄ると枝垂れ桜が満開。



カタクリとキクザキイチゲの競演。



なんと参道にはカタクリがびっしりと自生。

お詣りしていたお婆ちゃんに聞くと、大昔からカタクリは一杯咲いていて、特別に意識していないとか。

キクザキイチゲも、子供の時から綺麗な白い花が一杯咲いていると思っていたが名前なんか知らない。

恵まれすぎているのに吃驚。



ニリンソウもツボミが一杯。

観音寺川に出ると、桜の向こうに磐梯山。



川を下ると驚いた。

満開の桜が延々と続く。



今、正に満開。

土手には、ニリンソウ、キクザキイチゲ、ミヤマカタバミ、ヤマエンゴサク、ムラサキケマン等々これでもかと咲いている。

十分に桜を堪能し、小さな雑貨店で地酒「観音寺川の桜」とつまみを購入。

ホテルに帰り温泉をゆっくり楽しみ、晩ご飯はカップ焼きそばで済まして、地酒を楽しむ。

(レストランを覗いたが高級すぎて家内のもったいない病が出た)

もう一度温泉に入って9時過ぎには爆睡してしまった。

続く



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