夕べ早く寝た為5時前に目が覚めた。
温泉にゆっくり入り、朝食を食べようとレストランに行くと1980円。
またもやもったいないと言う事で、昨日仕入れていた、パンと珈琲で朝食。
バスの無料送迎バスで猪苗代駅へ。
本来なら、ホテルの裏の川桁山に登る予定だったが、昨日桜見物の時に見上げたら、7合目あたりから真っ白だった。
初めての山でしかも雪の状態も解らないと言う事で、登山中止決定。
今日は猪苗代湖畔をのんびり歩く事にする。
猪苗代駅から左へと西に向かって車道を歩き、適当に猪苗代湖に向かって南下する。
線路を越え、高速の下を通り、開けた田畑の作業道を歩く。
 
今日の磐梯山は曇っている。
しかも、昨日より雪がずいぶん解けてしまっている。
一直線のたんぼ道の縁にはタンポポがずっと咲いている。
道の両側には農業用水路に豊かな水が流れている。
ワスレナグサが、水色の絨毯のよう。

山間に咲くヤマルリソウも素敵だが、広大な田園の中に群生するワスレナグサもとても綺麗だ。
この地は標高が高いので、田圃の道端にわすれな草が咲くのだろう。
 
田園の向こうに会津磐梯山。
タネツケバナが群生して白い絨毯。

イヌナズナの黄色い花がびっしりと咲いている。

ヒメオドリコソウも春の陽を浴びて一斉に花を咲かせている。

長い冬を越して春の花が所狭しと咲いている。
キュウリグサの青。タネツケバナの白。イヌナズナの黄色。そしてヒメオドリコソウの赤紫の絨毯のよう。
この黄色い花は解らない。
これから咲くと綺麗だろうなあ。

満開の桜と磐梯山

この豪華な花は?

タネツケバナはもう終わりかけ。
実が棒のように延びている。
ナズナは、実がバチのようになるので見分けられる。
 
田園の中を1.5㎞ほど真っ直ぐに南下する。
秋葉山文化3年と書かれた供養塔。
 

やっと湖畔に着くとサイクリングロードが整備されていた。
でも人っ子一人居ない。

この猪苗代湖畔サイクリングロードは、途中に綺麗な休憩所もあり景色も最高。
でも、誰も走っていない。


湖畔には色々な樹木が芽生えていた。
猪苗代湖畔の植生を保護している、会津生物同好会に、木の名前を問い合わせ中。
今日5月17日に、資料が届きました。
大きな樹はミズコナラ、シナノキ、ウワミズザクラ。枝を広げないで延びている背高のっぽがハコヤナギ。
低い木が、マユミ、ヤマグワ、中くらいのがシロヤナギ。そして枝を大きく広げているのがオニグルミだそうだ。
この上の写真は、ミズコナラだろうか。


この木は、シロヤナギと思われる。
 
ミニバンが止まっていて、釣り竿が沢山セットされていた。
なんとセンサーと無線がセットされていた。
私達の時代は鈴を付けていたのに..
 
スミレも一杯
 
ヒメオドリコソウとつくしんぼ
そしてヤマエンゴサク
 
色違いのヤマエンゴサク

樹木の芽吹きを通る風ががとても気持ちがよい。
晴れていればもっと綺麗だろうなあ。
 
タンポポと黄色いナズナが一杯
向こうに野口英世記念館が見える。
 
 
しばらく行くと、サイクリングロードの休憩所。
立派なトイレと無料レンタサイクルがある。
 
休憩所の中には、ラジカセで演歌を流しているおじいちゃんが一人。
人なつっこいお方で、色々話しかけてくる。
「よそで借りると有料。此処の自転車は無料。」「今日はGWなので誰か来るだろうが、いつもは誰もこんなあ」
「自転車借りてよ、夕方までに返してもらったら良いから」
てな事を、お国言葉で話すものだから、解ったり解らなかったり..
特に「ぎ」と「じ」の区別が良く解らない。
猪苗代駅から歩いてきたと言うと「ほんとは歩いた方がいいんだなあ..自転車使ってよ」
これから長浜に行くのだと言うと、「こで70年以上居るけど長浜まで湖畔の道は歩いた事無いなあ..」
??でとにかく行く事にする。

やがてサイクリングロードが終わる頃になると観光客の姿がチラホラ
 
コブシの花が咲いている道を右折すると、野口英世記念館の駐車場
池がありでっかい水芭蕉が咲いていた。
 
ここは、観光客で満員。
やはり新千円札の影響もあるのだろう。
野口英世の実家はガソリンスタンドのような鉄製の屋根の下。
英世は此処で明治9年に生まれた。
 
清作(英世)がやけどした時、母シカが洗い物していた小川と囲炉裏
記念館の中には、母シカの手紙が展示されている。
これには、ほろりとしました。
是非一度読んでね。
 
「志を得ざれば再びこの地を踏まず」と柱に刻まれた文字のレリーフ
生家の前から見た磐梯山
この磐梯山が英世11才の時(明治21年)に大爆発を起こし、山頂を吹き飛ばし裏磐梯に300もの沼や湖を造り、
477名の犠牲者を出した。
 
コンビニで弁当を仕入れ国道を行くが車がびゅんびゅん通る。
また湖畔へトコトコ戻る。
しかし、野口英世の実家=貧しいとの連想から、山間の貧村を想像していた。
しかし、この地は正に「会津磐梯山は、宝の山よ..笹にコガネが..」の民謡通り豊かな田園地帯だ。
母イネの手紙の中に、近所の人がみんな北海道に移住して寂しいと書いてあったが、飢饉でもあったのだろうか?
やはり、賊軍といういわれなき汚名を着せられ、明治戊辰の役で敗れた会津藩。
薩長政権から忍従を強いられた明治初期の、時代背景を知らないと理解出来ないのかも知れない。
 
フッキソウが群生している。
のんびり湖畔道を行くと突然小川が現れる。
川幅5m程度だが橋がない。
高橋川だ。
会津磐梯山が爆発した時野口英世は弟と一緒に、この川に魚釣りに来ていたという。
たまげて家まで逃げ帰ったそうだ。
この時のショックで突然頭が良くなったとか??
泣く泣く川に沿って国道に向かって歩くが、殆ど元の野口英世生家のそばまで戻ってしまう。

コンクリート道路を車の排気ガスにまみれてトボトボ歩く。
足が痛くなって、しばらく行くとヨットハーバー
此処のレストランで休もうかと思うがとにかく歩く。

脱色されたような色のヒメオドリコソウが一杯。

ネコノメソウも咲いているぞ!

やっと長浜にたどり着くと白鳥が戯れている。
近づいても逃げない。
餌付けされているようだ。
 
親子亀の観光船もやって来た。
 
長浜から、坂を上がり翁島荘に行く。
鮮やかな色のシャクナゲが咲き始め。
 
翁島荘のフロントで地図をもらって、猪苗代湖畔の森を散策。
コブシの花が満開。
 
翁島荘から直ぐ上に天鏡閣(有栖川宮威仁親王の別邸として明治41年に建てられた。ルネッサンス風の洋風建築)がある。
昭和天皇も新婚時代に一ヶ月ほど滞在したと言う。
コロッケレー180円(一寸高い)とソフトクリームを購入。
樹齢200年の庭桜が満開。

自然散策路を行くと大正天皇お手植えの松。
 
三方石には天鏡閣の謂われが彫りつけてある。
此処からの見晴らしはとても良い。

木々の間からは会津磐梯山も覗いている。
ベンチでコンビニ弁当を開く。
食後のコーヒーの後ベンチで寝転がる。
車道歩きは疲れたなあ
 
マイヅルソウは未だツボミ。
 
猪苗代湖の向こうに残雪の川桁山そして、その麓に今泊まっているホテルが見える。
ヒトリシズカが一杯咲いている。
 
散策路を、のんびりと歩く。
白い樹木の花はタムシバだろうか?

樹林帯の林床に幻のようにアズマイチゲが咲いている。

紫のキクザキイチゲも綺麗だなあ。

白いキクザキイチゲは群生している。
 
 
一周して池に来ると若い人達がルアーを楽しんでいる。
ゆっくりしすぎて、バスの時間がもうすぐ、坂を走り下りて長浜のバス停へ。
長浜から猪苗代駅まで向かう。
3時間もかけて歩いたのにバスだとあっと言う間。
野口英夫記念館は、車が渋滞。観光客で一杯。
 
ホテルに帰り、広いホテルの所有林の中を散策。
カッパの寝床と名付けられた散策路には渓流が勢いよく流れていて、春の花が一杯。

ミヤマカタバミがしっかり花を開いている。

元気なカタクリ

一杯のキクザキイチゲ

咲き始めのニリンソウ

鮮やかなスミレ

ミヤマキケマンも何かよそのに比べて清楚に見える。
 
渓流沿いにはハンモックがあり寝そべってみると、ゆらりゆらり揺れて背中にも涼しい風が通って気持ちがよい。
カッパの寝床とは良く名付けたものだ。
見上げるとカラマツの林。
 
敷地内は、無料のテールおじさんのトラクターバスが巡回している。
その後カラマツの林の中を天狗の森に行き散策。
渓流沿いの草原で休憩。
早めに露天風呂に入る。
風呂からは、猪苗代湖が一望。
また、売店に寄りインスタント焼きそばで夕食。
またもや9時前に爆睡。
朝起きると雨が降っていた。
名残の露天風呂にはいると、来た時はツボミだったヤマザクラが開花していた。


素晴らしいカラマツ林に別れを告げて、猪苗代駅へ。

今日の磐梯山はガスの中。
9時の高速バスに乗り帰宅。
渋滞を心配していたが、高速はガラガラ。
都内も空いていて、新宿南口に1時丁度に到着。
駅前の登山用品店ビクトリアでバーゲンセールの看板。
ついふらふらと入る。
なんと年末家内が買ったのと同じ登山靴が1/3の価格6980円で売っている。
その時同時に買った私の登山靴は、サイズが少し小さく急な下りで小指が詰まって痛い。
悩んだ末サイズをじっくり調べて購入。

隣には、Bergのザックがこれも大特価11,980円が3,999円。
今の私のザックは、夏の日帰りには大きすぎて重たい。
家内は相変わらずディバックしか持っていない。
25㍑と23㍑のをおそろいで購入。
ザックも靴もお揃いになった。
今日で連休も終わり。
山積みの仕事の事は明日考えよう。
HOME |
|