伊豆ヶ岳  2005/05/14
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− 充実した山歩き、奥武蔵の山の縦走を楽しむ −

天気も何とか持ちそうなので、始めての奥武蔵の山を楽しむことにする。

池袋に出て、西武池袋線、西武秩父線にて正丸駅到着。

池袋から1時間半。

8時28分。



正丸駅はモダンな建物。

思ったほど、登山客は居ない。



ここから伊豆ヶ岳に登り、3つほどの山を経由して、吾野駅まで14.5qの道のりだ。

8時36分出発。



駅舎から右に階段を下りていく。

この階段が有名?な、だまし絵階段。



突き当たりを右に曲がり西武線のガードをくぐり、沢に沿った舗装路を登っていく。
ホウチャクソウが所々に咲いて?いる。



右はマルバスミレかなあ?



のどかな大蔵山の集落の庭先や、沢沿いには沢山の花が咲いて目を和ませてくれる。
あれっ!!こんな所にヒメフウロが..剣山で見たのよりは少し花が大きい。



ジュウニヒトエが各家に植えられている。

色んな色のオダマキとジュウニヒトエはこの地区のお気に入りらしい。



昔ながらの商店があり、可愛いお婆ちゃんが手作りの餅やおまんじゅうを売っている。

ついヨモギ餅を買ったが、あんこたっぷりで、でっかくて重い。
早く何処かで食べなくちゃあ..

道端にはアカバナユウゲショウが開いている。
この花は名前と違って、夕方には花を閉じてしまうらしい。



ユキノシタみっけ。
一輪だけだがきれいに咲いていた。

昨年赤星山でユキノシタの群生を見たが、咲き始めのせいか、きりっとしていてピンクが鮮やかだ。

先っちょがツルになっているのは、カラスビシャクかアオテンナンショウか?



石垣にユキノシタが一杯。

赤い蕾をのばしている。

もうすぐ雪のような花を咲かせるのだろう。



上の二つのツボミを付けている花の名前は?

やがて、9時2分に正丸峠に向かう舗装路から左にはいると登山口。

馬頭尊を祀った祠がある。



でっかい石が登山道に覆い被さっている。

沢沿いの暗い道を登っていく。



げんきプラザって何だろう?

前を若いカップルが歩いている。

最近の若者らしく、すらりと延びた長い脚でゆったりと登っている。

私達は、短い足を1.5倍くらい早いピッチで歩かないと追いつかない。



やがて、明確な登山道が消えて、岩場を踏み跡を探しながら登っていく。

一旦沢を横切り、また岩場を登っていく。



ここから、ずり落ちそうな急斜面を木の枝を掴み、岩を掴み這いずりながら登る。

昨夜の雨で、とても道の状態が悪い。

手が泥だらけになってしまった。

キツい坂をクリヤすると、突然新緑の美しい自然林に出る。



厳しい坂で、せっかく追い抜いていた、若いカップルに追い抜かれる。



岩が露出した厳しい坂はまだ続く。

水滴の残った青葉が美しい。



9時53分正丸峠からの道と合わさる所の五輪山に着く。

みどり幼稚園のやまぐみさんも登ってきたのかな..

広い山頂広場にベンチがあるが誰もいない。



咲き残ったチゴユリを見ながら少し下ると、正面に鎖場のある男坂。



先ほどの若いカップルが鎖に取り付いて登っている。

私達は自己責任が取れそうもないので、右に女坂を行く。

この山は、生物の死骸が岩に変わったチャートという硬い岩石で出来ているらしい。



女坂をゆっくり行くと、広場に飛び出す。

大きな剥き出しのチャートの岩石には、ここで茶店を経営していた平沼とめさんを偲ぶプレートが埋め込んである。

誰も跡を継いでくれなかったのかなあ?



広場から少し上がった所が伊豆ヶ岳山頂。

851m

ヤマツツジが美しい。

10時5分到着。

出発から1時間半ほど。

木々の間から奥多摩の山並みが見えるが、雲に覆われている。

関東に来てから、眺望に恵まれたことは一度もない。




頂上には誰もいない。
男坂を上ったカップルはもう先に行ったのだろうか?

アオダモ(くろもじさんに教えていただきました。)が、糸くずみたいな花を付けている。

お昼にも早いので私達も小休止して出発。



突然滑りやすい急坂を下ることになる。

木の根や岩が濡れていて突然滑る。

慎重に時間をかけて降りるが、異常にに疲れた。

と思ったらまた急登が始まる。

ハードルのような木段道が続く。



岩場を這ったり、木段道を跨いだりしていくと、新緑に囲まれた休憩所に着く。



ここが古御岳。
830m。

10時36分。

伊豆ヶ岳からたった600mに30分掛かっている。

コーヒーブレイクと先ほど買ったヨモギ餅をいただく。

あんこがこぼれるほど詰まっていて、美味しい。



小休止の後出発するが、また、嫌になる下りが続く。



吾野駅まて、まだ9qもある。

大きな岩の祠に布袋さんと招き猫が。

ここで、マラニック族に追い抜かれる。

こんな足下の悪い道を、信じられないスピードで駆け抜けていく。

私達は亀のように進む。



ヤマツツジよりも少し淡くて、花びらが丸い感じのツツジが沢山咲いている。
ヤシオツツジ(アカヤシオ)かも知れない。

ツクバネウツギも花を付けている。



降りきるとまたキツい登りだが、登りの方が足下を気にしなくて良く楽だ。

エンヤコラと登ると、高畑山山頂。

695m。

11時18分。



高畑山を下ると、檜の植林地帯が続く。



沢への分岐を曲がらずに右に行くと、中ノ沢の頭(イモグナの頭)623mにつく。

11時39分。

男性が一人、お湯を沸かして昼食の準備中。



ここから、ブナと楓の新緑が続く。

コナラと違って小さな葉のブナは新緑が煙るように見える。



足の疲れる下りを耐えながら行くと、やっと天目指(あまめざす)峠に着く。

12時3分。

此処で昼食にする。

西武新宿駅のホームで買った弁当はかなり豪華。

小田急と言い、私鉄のホームの弁当は美味しい。

急に冷え込んできて、ジャンパーを羽織るがまだ寒い。

男性が一人やって来て昼食を始めたので出発。

12時19分。



車道を渡ると、子ノ権現への道が始まる。

天目指峠のいわれは、昔この辺は豆柿の産地で、
焼き畑農業のやり方で栽培していたことから、その名が付いたそうだ。



一旦475mまで降りているが、子ノ権現まではまだ二つのピークを越えていく。

100mくらい登り、また降りるという繰り返しだ。




所々、展望が開けるが霞んでいる。



この辺の杉、檜は西川材と言われ、江戸城建設にも使われたとか。

最後の登りを踏ん張ると、愛宕社の祠に着く。



お賽銭が一杯祀られている祠で、これからの登山のために脚の健康をお祈りする。

左膝の古傷も治れば良いのだけれど...



カキドウシは何処にでも咲いているね。

祠から降りて平坦な開けた道を行くと、子ノ権現に着く。

1時13分。

天目指峠から一時間近く掛かっている。



境内のでっか〜いボタンが見事だ。



脚の神様だけ会って大きな鉄製の草鞋と夫婦下駄。



ここでも、何時までも山歩きが出来ますようにとお祈り。



でっかい杉の木。直径2m以上有りそう。



境内をうろうろしてトイレをお借りして出発。
1時29分。

少し車道を下り直ぐに右に山道(旧表参道)に入る。

渓流沿いの山道を少し急ぎながら下っていく。

やがて、子の権現の開祖、子の聖の伝説を残す朱塗りの降魔橋に着く。



ミヤマハコベが、山道に沢山咲いている。
ここにもユキノシタが群生している。



此処でも一輪だけ咲いていた気の早いユキノシタ



降魔橋から舗装路になるが、のんびりと行く。

うどんで有名な浅見茶屋を過ぎると、350年の歴史を誇る民家がある。

秩父事件の生き証人とか?

岩ヒバが5000株植えられているとか。

岩ヒバって何だろうと思ったが、mr.iyaさんのHPによると、祖谷にも岩ヒバが沢山あるらしい。



谷の向こうにシャガの大群落。

この写真の5倍くらいの範囲に一面に咲いている。

こんな群落は見たことがない。



高瀬川の手前で右に入り山道を行く。



ガクウツギとコゴメウツギ?かな。



ウマノアシガタが咲いている線路脇を通って 、14時46分吾野駅着。

この駅も綺麗に改築されている。

駅前の売店で、冷えたビールを飲むと疲れが吹き飛ぶ。

公共機関利用の山歩きはこれが出来るのが最高。



山野草を売っていたので買って帰るが名前を忘れてしまった。

15時5分の電車でうとうとしながら帰途に就く。

池袋駅で西武ドーム行きの臨時列車が大賑わいだった。

今日は巨人と西部の交流戦が行われる日だ。

五反田で息子と待ち合わせ自宅へと帰る。

関東に来て始めて、山に登ったと充実感のある山歩きだった。

累積標高 +961m −1075m

約6時間(休憩含む)

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