鎌倉アルプス 大平山 2005/12/3

− 鎌倉アルプス 天園ハイキングコースの散策 −

昼前に、野暮用から解放されたので、近くの散策に出かける事にした。

4年ほど前単身赴任した時に、鎌倉の山に行った事を思いだした。

湘南ライナーで大船へ、そして横須賀線の北鎌倉で下りる。



1時前に駅に着いたが、小さな北鎌倉の駅はラッシュ時のような混雑。

やっと駅を出たが、狭い歩道は、アベックが手を繋いで歩いているので、亀のように進むしかない。

おまけに鎌倉学園の下校時にぶつかったので、前から学生服の男子生徒がウンカのように湧いてくる。

円覚寺をパスして、建長寺に向かう。



20分ほどで建長寺(建長5年(1253)北条時頼が蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)を開山として創建した、
わが国最初の禅の専門道場。)に着く。

実は、鎌倉アルプス天園コースへはこの寺の境内を通り抜けていかなければならない。



一人300円を支払って境内に入る。

仏殿(龍王殿)に御参りをしてから、出発。

このお寺のご本尊は地蔵尊で大変珍しいらしい。

でっかい木造北条時頼坐像が鎮座していた。



沢山の塔頭寺院の中を歩く。



抜けるような青空にイチョウの黄葉が映えて美しい。

この赤い葉は何だろか、ツツジのようだが可愛い実がなっていた。



勝上嶽と言われる山を登っていく。

長い階段が続くが、素晴らしい紅葉が見事だ。







半僧坊に着くと、沢山の鉄製のカラス天狗が林立している。



半僧坊から更に階段を上っていくと、勝上嶽展望台に着く。



鎌倉市内と相模湾が、逆光に輝いている。



展望台を過ぎると山道となる。

左へ行くと明月院方向。真っ直ぐに行く。



ふと左を見ると、桜木町のビルの向こうにランドマークタワーが霞んで見えている。

更に右にはベイブリッジも見える。

良いお天気なのに、スモッグの所為か灰色に霞んでいる。



しばらく行くと十王岩に着く。

岩に閻魔大王をはじめとする、冥界で死者の罪業を判定する十人の王が彫られていたため十王岩と呼ばれている。

しかし風化が進んでいる。



鎌倉の市街や由比ヶ浜、そして鶴丘八幡宮から材木座海岸へと向かうメインストリート若宮大路。



途中砂岩をくり抜いた洞穴が沢山ある。



岩場があるが、足場を刻んであるので安心だ。

この山は、昔は海だったのだろう。砂岩が幾重にも積層しているのが見える。



分岐が沢山あって、あちこちから団体が現れる。

覚園寺・今泉方面分岐への分岐



高低差の少ない快適なコースだが、小さなアップダウンと、岩場などがあり結構変化に富んで楽しめる。



行列になって登って行く。



大平山156mに着く。三角点がある。

14時22分着。



目の前にはちょと場違いなゴルフ場のクラブハウスがある。



正面には、三浦半島の山並みが続いている。

左の海の向こうには房総半島も見えている。



ここからも横浜の街がよく見える。

山全体が砂岩で出来ていて、その岩を切り開いて山道が出来ているようだ。

少し遅いが昼食にする。



少し休んで出発。

ゴルフ場のティグランドがあり、丁度ティショットの最中。

ものすごいうち下ろしで狭いコース。

そう言えばしばらくゴルフをしていないなあ..



天園峠の茶屋は満員。



岩場があり、鎌倉の海がよく見える。



浸食されたような岩場を下っていく。



貝吹地蔵がある。

新田義貞軍に攻められ、自害した北条高時の首を守りながら敗走する北条氏の部下たちを助けるために、

貝を吹き鳴らして山中に導いたという伝説のある地蔵さんだ。

 この他にもこのハイキングコースには多くの石仏、やぐら(鎌倉時代のお墓)などがある。



緩やかな道を下っていくと、車道に飛び出す。

15時22分。

花の寺として有名な瑞泉寺を少し覗いて、鎌倉宮に向かう。



鎌倉宮は、意外と静かだった。



荏柄天神から鶴岡八幡宮に向かう。

学校の脇を抜けていくと、大勢の観光客がぞろぞろと歩いている。

歩道には鎌倉市の花であるササリンドウ?のタイルが埋め込まれている。

何のコッチャと思うが、鎌倉源氏や清和源氏の家紋がササリンドウだったという説があり、市章に定めているらしい。



鶴岡八幡宮の鳥居を越えると源平池があり沢山の鴨とカモメが戯れていた。



君が代の「サザレ石」



なんと大勢の観光客が居る事よ。

正月には大変な事になるんだろうね。



舞殿(義経の側室・静御前が頼朝の命で舞を舞った場所。
結局、義経への想いが入っていたと、義経と仲違いしていた頼朝が激怒し、子供とともに命を奪われた。)

丁度結婚式が行われていた。



本殿と階段を上る。

外国人が多い。



本殿の階段横の隠れイチョウ(樹齢1000年を越える見事な銀杏の木。

承久元年(1186)、頼朝の孫・公暁が3代将軍実朝を待ち伏せた木として、隠れ銀杏と呼ばれている。)が見事に黄葉していた。

お詣りをして引き返すと、先ほど結婚式を挙げていた夫婦が記念撮影をしていた。






山頂から見えていた若宮大路を行く。

桜が植えられており、季節には見事だろう。



長い参道を過ぎると右に曲がって鎌倉駅がある。



JRと江ノ電の鎌倉駅。

16時20分着。

横須賀線で品川まで直行。

人の多さに驚いたが、楽しい一日を過ごす事が出来た。





歩行距離 約8.5q

累計標高差 ±320m


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