早春の上高地 2006/05/01

− 早春の上高地残雪の中を歩く −

草津白根山を見てから志賀高原に宿泊。

夕べは早く寝たが夜中にすごい雨音で目が覚めた。

しかし朝起きると快晴となっている。



清々しい朝だ。

ゆっくりとして8時に出発。



志賀高原のスキー場はとても大きな規模だ。

ずっとゲレンデとホテルが続く。

もう滑り始めている人達が居る。



国道に戻り丸池を過ぎると、このバスの乗客は都内の人が多いので、

「戦前の子供の頃良くここにスキーに来た」

「この丸池ホテルは若い時二人で泊まった」等と

お年寄り達が懐かしそうに話し合っている。

道路脇には、野生の猿が沢山降りてきている。



中野市に降りてくると沢山のリンゴ園が延々と続く。

みんな枝が下を向くようにしてある。収穫が便利なようにしてあるらしい。



梨の花がとっても綺麗。

桜の咲く頃に咲いてあっと言う間に散るらしい。



この地のハナミズキは花がとても小さい。



高速に入り千曲川を越える辺りに来るとアンズ園が広がる。

今花の盛り。



上信越自動車道から長野自動車道に入ると千曲川と別れて山岳地帯に入る。

松本インターで降りて野麦街道を西に走る。

稲核ダム、水殿ダムを越えていく。

渓谷が美しくなる。ヤマザクラが満開。



風穴の里道の駅で休憩。

丁度桜が満開。



奈川渡ダム(梓湖)は水が満々と蓄えられている。

渡とは、この地方で川の合流点の事。

ここも素晴らしい渓谷であったらしいが、ダムによって平凡な景色となってしまっている。

沢渡で乗鞍スーパー林道への道を分ける。



この梓川の近くに、坂巻温泉の露天風呂があったらしいが、今は新安房トンネルの開通により上の方に引っ越している。

安房峠への道を左に分けて直進すると釜トンネルが新しくなっていた。

このトンネルは二階建てバスだと、天井を擦ってしまうような狭いトンネルであったが昨年新トンネルが開通したらしい。



11時15分大正池着。

これから三時間の散策タイム。

正面に穂高連峰がどっしりとそびえている。

少し雲があるが、これから晴れるのか曇るのか??

晴れたらいいなあ..



とりあえず、大正池で記念撮影。

右後ろは焼岳。今日は噴煙が出ていない。

この大正池は焼岳が、大正時代に噴火して梓川が埋まって出来た為その名が付いた。

と言う事は介山の大菩薩峠に、雪ちゃんが登りたいと焼岳の事が出てくるが、その後大噴火があったと言う事か。



大正池から散策路にはいると結構雪が残っている。

私達は滑り止めバンド装着。



あれれっ!

ドンドン天気が悪くなっていく。





田代池に向かうと、霞沢岳からの水は鉄分を含んでいるのか赤茶色い。



この田代池は、私が上高地で一番好きな場所だ。

六百山2450mと霞沢岳2646mの急峻な山容が美しい。



また、樹林帯の中を田代橋に向かう。

観光客の中にはパンプスの女性も居て泣き顔になっている。



シロカンバやダケカンバの林の中を行く



梓川の流れに沿っていくと田代橋が見えてくる。





田代橋の手前を右行くと帝国ホテル。

田代橋を渡ると直ぐに、ほたか橋がある。



此処からは舗装道路となり除雪されている。

上高地温泉ホテルの前を行くと、梓川の向こうにケショウヤナギの林。

その向こうには霞沢岳と六百山がそびえている。



ウエストン碑は沢の向こうにひっそりとある。

梓川の河畔に降りて昼食タイム。

おにぎり弁当をゆっくりと楽しむ。



河原に珍しい蝶が居た。

羽がボロボロで痛々しい。

真鴨の夫婦がのんびりと水浴びをしている。



しらかばの林は倒れている木が多い。

柳がやっと芽を出し始めている。



キセキレイが可愛い声でさえずっている。

この五千尺ロッジに泊まってみたいと思うが一寸お値段が高い。



やっと河童橋に到着。

13時7分。なんだかんだで2時間近くかかっている。



河童橋から見る穂高連峰は美しい。

青空が見えていれば最高なんだけど..

赤く見えるのはケショウヤナギだろうか?

ケショウヤナギは北海道の一部と、この上高地しか見ることの出来ない氷河時代の生き残りの柳らしい。

冬から早春にかけ赤く染まり、若木が白く化粧したように見えるとの事。







河童橋を渡り小梨平キャンプ場へと散策。

テントがいくつか設営されている。



此処から見る穂高もケショウヤナギ越しで味わいがある。



穂高から沢山の登山客が降りてくる。

でっかいザックとピッケルが誇らしげだ。

この初老の男性は夕べ奥穂高でテント泊したらしい。

夕べは大雨が降ったと思うが山頂は荒れていなかったのだろうか?



河畔でのんびりして河童橋まで引き返すと、日展に上高地の絵を出展し続けているという画家が居た。



先ほど前を歩いていた若い男女が展示された絵に興味があるのか色々と話をしている。



大勢が何か見ていると思ったら、ニホンカモシカが居た。

石垣を登って逃げようとしているが石垣が急すぎて困っている。

何しろ27日に山開きするまでは殆ど人が居なかったので、

安心して山から下りてきて人の多さに吃驚したのだろう。

14時20分出発。



来た道をドンドン戻って、リンゴ畑の続く中を進む。

本当に変な枝振りだ。

途中安曇野ワイナリーでお買い物。

巨峰ソフトクリームが甘さ控えめで美味しかった。




ワイナリーでワインの試飲。

5種類ほど試飲したらいい気持ち。



リンゴの花のつぼみは可愛い。

ヤマブキの咲く道を散策。



ヤマエンゴサク、スミレ、ムラサキケマンなどが沢山咲き始めていた。



中央高速に乗り、諏訪湖を過ぎると正面に八ヶ岳、右には甲斐駒ヶ岳。

しかし、霞んでいて残念。

快調に飛ばし、いつもの休日なら大混雑の筈の小仏トンネルも、首都高もすんなり通過して7時20分に新宿着。

格安ツアーであったが、早春の上高地を散策する事が出来た。

これから上高地も美しいシーズンとなるだろう。

今度は上高地のホテルで宿泊したいものだ。
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