御岳山〜金比羅山
2006/01/03

今年の、初登りは、やはり奥多摩にする。

高尾山か御岳山が手頃だが、今年は新しいルートも開発してみたい。

そこで、古里駅から御岳山〜日の出山〜金比羅尾根〜武蔵五日市駅のコースを辿る事にする。

6時44分の特別快速で出発。

朝早くのの奥多摩行きは、乗り継ぎの便利が悪い。

青梅駅で20分ほど待たされる。



青梅駅のホームの売店は、一寸レトロ。

懐かしい看板や、舟木一夫が表紙の歌の大パレードの雑誌や鉄腕アトムの人形などが飾ってある。

8時40分古里(こり)駅到着



駅のプラットホームは、霜で真っ白。

奥多摩の駅舎はそれぞれ個性がある。



8時47分出発

万代橋から多摩川の渓谷を見ると木々が霜で真っ白。



橋の上で、単独行の男性が声をかけてくる。

四国出身だと言うと、綾歌を知っていますかと聞く。

どなたかの里が綾歌だそうだ。

四国の山にも登っておられて、剣山や、石鎚に登られたそうだ。

車道を離れて、登山口に着く。

標高277m

9時5分。

鹿の食害防止の、高圧電流ゲートから入っていく。



植林地帯を登って行く。

史跡 飯盛杉が有る。

高尾の飯盛杉が有名だが、ここも弘法大師の伝説があるのだろうか?



綺麗な標識が整備されている。

この丹三郎というのは何処なんだろう。

駅の近くに丹三郎という古い食事処があるが?

落ち葉が、深くてかき分けていく。

今日の家内のペースは速い。

先ほどの男性に先行し、親娘連れを追い越すと、もう誰もいない。

都会の近くと思えない静かな山道を淡々と登る。



10時25分大塚山920mに到着。

少し雪が残っている。

此処まで1ピッチで登ってくる事が出来た。

私達も少しは山歩きの足が出来てきたのだろうか?



北の方向には、鷹ノ巣山が大きくそびえている。

少し左の稜線は鋸尾根。

その向こうに頭を覗かせているのは御前山。

御前山の右奥に白く雪を被っているのが見えるのは、鶏冠山や大菩薩嶺だろうか?

奥多摩の山々の名前も少しは解る様になってきた。



川苔山や天目山方向は雪が降っている様で霞んでいる。

大塚山を出発して御岳山に向かって下る。

御獄神社奥の院の尖った頂上が目を引く。



御獄の宿坊のわらぶき屋根にも雪が残る。



樹齢千年の神代欅は今年も力強い姿を見せている。



奥多摩の鹿を昨年末から捕獲していると聞いていたが、すでに此処で薫製やカレーの具になっていた。



御獄神社の階段は何時来てもキツイ。

それだけ御利益があるだろうと踏みしめて登る。



奥の旧本殿にもお詣りする。



都心方向の景色を楽しんで日の出山へと向かう。

11時26分



国民宿舎はもと宝寿閣と呼ばれていたのか、立派な玄関が残っている。



春にはスミレなどが咲き乱れる道を黙々と行く。

大きな岩が多い。

立派なトイレの横の階段を上ると日の出山頂上に着く。

12時11分



風がとても冷たい。

日の出山三角点。



風を避けて東屋の西側で食事にする。

MTBで登ってきている人達が居る。

この寒いのに、おばちゃん達のグループは元気だ。

まるで女学生の様にはしゃいでいる。

関東の山では、おばちゃん達のグループが多い。

四国の山では余り見かけないなあ..



目の前に東京都心の風景が広がる。

南西には丹沢と一際目立つ大山の姿が。



振り返ると大岳山の特徴有る頂上。

眼下にはこれから下る稜線。



突然雪がちらつき出し、とても寒くなったので下山開始。

日の出山の頂上の石垣。



立派なトイレをお借りして、金比羅尾根に向かう。



日の出山からの下りは、御岳山からの脇道などルートが沢山ある。

金比羅尾根の標識を目指していく。



このルートも大きな岩が露出している場所が多い。

植林された杉には、山の持ち主の名前がペンキで沢山書かれている。

植林されっぱなしで、放置されているよりは、所有の意志がはっきりしていていいかも。



左側に金網の場所に来ると日鉄鉱業の看板。

向こうを見ると採石場になっている。幸神方面への分岐を右に行く。



突然金比羅山の標識がでてきた。

金比羅尾根と言うからには、金比羅神社か何かがあるのだろうと思っていたが、金比羅山というのがあるらしい。



この辺の地層は、岩石が巨大な力でひん曲げられている。

この辺は、頁層とチャート層と石灰層が多い様だ。



造山活動の際に、とてつもなく大きな力が加わったのだろう。

伊豆半島がぶつかった時にひん曲がったのだろうか?



ここのフユイチゴの葉は変わっている。

先がとがっている?のでやはりミヤマフユイチゴだろうか?

調べてみると、ミヤマフユイチゴではなくて、フユイチゴでした。



突然開けた所にでる。

熊の看板はもう見飽きた。

本当に熊がでるのだろうか?



犬を連れて散歩している人が居た。

挨拶すると、此処が景色が良いと行って案内してくれた。

都心方向が一望出来る。

伐採された後に、若い苗が植林されている。

大きな鉈を持ったおじいちゃんが手入れをされていた。



金比羅山への看板を少し行くと小さなピークがある。

此処が金比羅山らしい。

14時48分到着。

表に廻ると琴平神社がある。



何でこんな所に金比羅山や琴平神社があるのかなあ?

金比羅さんは、香川の専売特許じゃなかったのかなあ?

と疑問に思っていたらエントツ山さんが、金比羅というのは、クンピーラ神で、

ガンジス川に棲む鰐(ワニ)を神格化したものだそうだと教えてくれました。

関東の金比羅さんは北条氏が関東に勢力を伸ばした時に、小田原あたりの金比羅さんが出店したらしいとの事。

そう言えば八王子に北条氏の城跡があったなあ..

金比羅さんは全国に2000社位有るそうな。

その総本家は勿論讃岐の金比羅さん。

金比羅(こんぴら)金毘羅(こんぴら)金刀比羅(ことひら)琴平(ことひら)全て同じ意味を持つらしい。



此処からは、都心方面が良く見渡せる。



正面の丘の向こうは高尾駅方面

ムツゴロウ王国のある東京サマーランドのスターホイールと呼ばれる大きな観覧車が見える。

その手前にとぐろを巻いているのは、園央道のインター。

高尾から、景信山経由で高尾駅まで歩いた道は、丁度あの丘の向こう。

奥の中央を左に延びているのは、北高尾の稜線だろう。



新宿方面。



15時下山開始。



車道に出ると、旧五日市市役所。

今は秋川市と合併して、あきる野市出張所。

あきる野市って変な名前だと思っていたが、この五日市に、平安時代から有る阿伎留神社の名前

そして、鎌倉時代には秋留郷と呼ばれていたため、あきる野市としたようだ。

ちなみに此処にはムツゴロウ王国があるそうだ。



此処は五日市街道と思っていたが違うらしい。

五日市街道は五日市の駅までらしい。

東京都杉並区から五日市駅まで、57.255km 都道中総延長は最長だとか。

駅前の山と猫好きのcoffee shop やまねこ亭を見つけた。

寄っていこうと思ったが丁度新宿行きの特急(ホリディ快速秋川)の出発時間だったので次の楽しみとする。



15時55分

武蔵五日市駅発車、帰途に着く。





総歩行距離 約19キロ

累計 標高差 +1631m -1634m
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