高野山  高野三山  2005/03/21
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龍神温泉で朝湯を楽しみ、ゆっくりとして高野山に向かう。

此処からは、高野・龍神スカイラインを経由して行くことになる。

龍神温泉が標高520m。途中の護摩壇山が1372m。高野山が820m位の高所にある。



7時35分龍神温泉出発。

20分ほど走ると、恋小袖の滝が有る。

小さな滝だが、名前がロマンチックだ。



護摩壇山の森林公園からの展望を楽しもうとしたが、公園への道は、まだ積雪が残っている。

車の轍はない。

乗り入れしたい気持ちは十分にあったが、もしスタックなどすればこの後の山歩きに支障が出る。

20m位雪道走行の感触だけ楽しんで引き返す。



ごまさんスカイタワーの前の駐車場から展望を楽しむ。

昨日の雨が此処では雪だったようだ。木々にまだ雪が残っている。

しばらく標高1000m位のスカイラインを進むが、雪がかなり残っている。



スカイラインの終点が奥の院の駐車場となっている。(中の橋駐車場)

此処に駐車しようと思ったが、やはり金剛峯寺から登って参詣するのが順序
(本当なら大門から歩きたかったが、大門には駐車場がないと聞いている)

だと思い、金剛峯寺の無料駐車場に向かう。

9時12分着。

駐車場の前が、金剛峯寺。石畳の参道を進むと広い境内に出る。

まだ朝が早いのか、殆どお詣りの人はいない。

想像したよりも、ずっと落ち着いた感じの立派なお寺だ。



屋根の上に、水桶?が並んでいるのも珍しい。



此処が、四国八十八カ所の総本山になるのかと思えば、感慨深いものがある。丁重にお詣りしてから、右の門を出る。



予備知識のない私は、ここから奥の院まで、参道が続いているものと思っていたがそうではない。

また右に曲がって、車道に出る。

後で調べると此処を左に行くと、女人道に出て高野三山を回れるようだ。



大門通りを奥の院に向けて歩く。

先入観では、奥の院までは登って行くものだと思っていたが、どんどん下っていく。

高野駅が一番高くて、大門から奥の院まではずっと下りのようだ。



大門通の両側には、沢山のお寺が並んでいる。

お稲荷さんまであった。
所々でコウヤマキを売っている。

お聞きすると、この地では、お墓などのお供えに使うらしい。
徳島ではシキミが普通だが、やはり高野山だなあ!!と変に納得をしてしまう。








やがて、一の橋に着き、車道を離れて、参道に入る。



参道の両脇には立派な杉の巨木が立ち並ぶ。
時間が有れば、ゆっくり眺めていたい景観だ。



途中で弁当を買おうと中の橋の駐車場に出る。

ここまで来るとすごい人だ。すでに駐車場は満員で、車道にずらっと駐車してある。

案内所で、熊野三山の地図を貰い、弁当の売り場を聞くが、此処には弁当を売っている店は無いとあっさり言われた。

仕方がないのでレストランでササ寿司とお稲荷さんをお持ち帰りにして貰ったが、結構高い。



中の橋からまた奥の院への参道を行く。

大名の墓や、企業の慰霊碑が続く。

この様な場所に、驚くほど大きな墓や供養塔を建てるのは、どのような気持ちからなのだろう。

大きさで権威を振りかざしているように思えるのは、私だけだろうか?



お札を売っている所で、三山への入口をお訪ねする。

ものすごい人並みで、飛ぶようにお札が売れている。




玉川に架かる御廟橋(みみょうのはし)。
此処から向こうは聖地であり、写真撮影などはトンでもないと言うことで此処から弘法大師御廟(奥の院)の遠景を写す。

奥の院まで行くと時代衣装を着た人達がいる。
何事かと思い、御廟の中にはいると、大勢のお坊さんが法会を行っている。

読経が響き渡り、たまたまお詣りに来た不信心な私でも、心の底から揺り動かされるような気がした。

聞けば、今日3月21日は弘法大師が奥の院の燈籠堂に入定なされた日で、正御影供が行われているとの事。

もう少し読経を聞いていたい気もしたが、先を急ぐ事にする。



御廟橋の手前を右に曲がると三山巡り参道の道標があり、その横には有名な水行場がある。

ここで、寒の頃水行をするらしい。



駐車場から車道を少し行くと、車止めのチェーンがある。
此処を右に入る。

10時15分

感じの良い地道を行く。



林道から離れ左に行くと摩尼山への道標がある。

ここから高野三山七口女人道の始まり。
昔女人禁制の頃、高野山には7つの入り口があり、厳しく女性と7歳以下の子供の入山を監視していたそうだ。

女性達は、奥の院を取り巻くように並ぶ高野三山を巡りお詣りをしたとのこと。

その為、この高野三山巡りの道を7口女人道と呼ぶらしい。



緩やかな坂を登ると摩尼峠。

弘法大師が祀ってある。

ここからは、意外と急坂が続く。

単独行の男性が一人前を行く。

4人の家族連れをパスして踏ん張って登っていく。



10時45分、摩尼山(まにさん)頂上1004mに着く。

如意輪観音が祀ってある。

徳島の中津峰さんと同じ観音様だと家内が言う。

コーヒーブレイクをしていると、家族連れが追いつく。男の子は高校生くらいで元気だ。

女の子は、ぽっちゃりして可愛い。
お母さんは息が上がっている。



向こうにこれから行く、揚柳山が見える。



やるやかな坂を下っていくと、黒河(くろこ)峠に着く。




最初緩やかな坂だが、頂上近くなると急になる。

登り切ると揚柳山(1008m)の少し広い頂上に出る。
11時22分。
ガイドブックでは見晴らしがよいと書いてあるが殆ど眺望はない。

楊柳観音の祠がある。



楊柳観世音菩薩と彫ってある。

右の小さい祠は三輪明神。



頂上には先行していた男性が休んでいた。

此処で昼食にしようと思っていたが、家族連れが上がってきたので、もう少し先にする事にして、山を下る。






980mのピークへ上り返した所のベンチで、昼食にする。

ササ寿司とお稲荷さんの弁当は、とても美味しい。値段だけの事はある。



昼食後急な階段を下ると、小継峠に着く。
子安地蔵が祀られている。



ここからは、尾根をはずれて谷沿いの道となる。



杉林の中を下っていくと広い笹原に出る。

この小川が奥の院の前の玉川の源流だろうか?

この辺にはササユリが沢山咲くらしい。



900mも標高のある場所とは思えない広い谷間の道だ。

先ほど通った尾根筋が見えている。



見事な一本杉



奥の院へと続く林道に出てを越えて、転軸山へ登山口から登っていく。



標高差100m程を一気に上がると、転軸山頂上。
弥勒菩薩が祀ってある。

12時28分着。

奥の院へと下る階段に腰をかけて、コーヒーブレイクを楽しんでいると、先ほどの家族がやってきた。

京都から来られているらしい。
昨日中辺路を歩いたというと、色々情報を聞いてきた。

先ほどから男の子が下を向いて何か探しているそぶりなのでよく見ると、小さなゴミを拾っている。

歩きながらずっとゴミを拾ってきているようだ。
感心な若者もいるものだ。



家族と別れて、奥の院側へ降りずに、女人道を天竺山森林公園の方へ降りる。



あっという間に、広大な公園の敷地に出る。



山の上にこんな平坦な広い場所があるのに驚く。

色々な設備があるが、スキー場があるのには二度ビックリ。



大きな整備された霊園の横を奥の院の参道に向けて行く。

途中うすぐらい墓場の横を通り参道に出る。



嶋津家の墓はとてもでかい。





左は弘法大師の座った石。

一の橋に1時20分頃着き、また大門通を引き返す。

今度は上りなので一寸疲れる。

もう一度金剛峯寺にお詣りし、お土産を買って帰途に着く。

途中大門を車窓から見るが流石立派だ。

徒歩で高野山駅に向かう人達も多い。



車の連なるクネクネ道を橋本まで出て、和歌山方向に左折。後は和歌山港まで一直線。

和歌山城を車窓からちらっと見て、和歌山港着が4時。

5時のフェリーで徳島、高松を目指す。

三日間、十分に古道歩きを楽しむ事が出来た。
次回は、花の咲く季節に是非歩いてみたい。

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