熊野古道 近露〜本宮その1 2005/3/19
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− 山里に住むお婆ちゃんとの語らいが楽しかったなあ −


東京への転勤が決まり、昨日愛車の売却も決定した。

最後のドライブを兼ねて、やり残していた熊野古道中辺路の続きを歩くことにした。

お彼岸の墓参りを早朝に済ませて、10時15分の南海フェリーで出発。
今回は、ローソンでチケットを購入したので1割引。
安くなった分でグリーンでゆったりと行く。車に資料を忘れたため、またしてもルートの検討が出来ていない。



徳島港から出発すると、末広大橋の向こうに眉山が文字通り眉を引いたように見えている。

木材団地の向こうに日の峰山も可愛い姿を見せている。



高野山へ行くお婆ちゃん達の姿も見える。

東京から、九州へ行くフェリー。釋護法さんが乗ってきたフェリーかな?



和歌山ICからみなべに向けてひた走るが、さすが連休なので車が混んでいる。

今日は、明日のために25qの行程のうち、少しでも歩くつもり。

野中の一方杉に車を停めて、近露までバスで引き返し継桜王子まで3.4qほどを歩く予定だ。

しかし、みなべから田辺に向かう道路も大渋滞。

3時10分のバスに、間に合わないかも知れない。

イライラするのを我慢しながら、やっと317号線に出る。
ここからは、渋滞もなく快調に走るが、なんと4,5台前に、軽トラが2台走っている。

我が道を行くで、40q/h未満でしか走らない。

刻々と時間は迫るが、どうにもならない。

なんとか滑り込みで3時丁度にバス停に着き、広場に停車し立派な停留所でパスを待つ。

しかしいくら待ってもバスはこない。

あれれっ!!!!

どういうこっちゃ??


やがてお婆ちゃんが黄色の可愛いリュックを背負ってやって来た。

聞くと3時10分のバスは、野中の清水経由なのでこの停留所には停まらないとのこと。

中辺路には、3つのルートがあるそうだ。

一つ目は熊野古道。
二つ目は、旧国道。
三つ目はバイパス(現国道)。

予定していたバスは、旧国道を通ったので遙か山の上を通って行ってしまった。

ガイドブックも十分見たつもりだったがそんなことは書いていない。
(バスの時間を確認するようにとは書いてあった)

次のバスが来る間、色々とお話しをする。

近露にお住まいのようで、今日は野中の清水のお友達の所に遊びに来たそうだ。

娘さん夫婦が庵治町に住んで居られて3回ほど遊びに来たとか。
庵治町はお金持ちで、高松市は貧乏だから合併しないとか、昔私も聞いた話を良く知って居られた。

今度庵治も牟礼も高松に合併するようですよ。
と言うと
中辺路も今年合併する(何という町名になるか聞き忘れた)とのこと。

やがて3時52分バスが来て、一緒に乗って10分もせずに近露に着く。

(バスに乗る時財布を開けたら万札が詰まっていた。お婆ちゃんそんな大金もって出歩いたらダメだよ!)

お婆ちゃんと一緒に降りて、楽しかったとお礼を言って別れる。



丁度4時頃出発。

近露から、カラー舗装(コンクリートではなく親水性の足に優しい材質)にそって登っていくが、
結構厳しい坂が続く。

此処の旧家もやはり、昔は旅籠だったらしい。



坂を上り詰めていくと、近露伝馬所跡に着く。



道端に、歌を書いた桶?が所々置かれている。

お婆ちゃん達が畑を耕している。

ここらの農家は、何故かゆったりとした造りで、豊かな農家のイメージがする。

何で暮らしを支えているのか?

四国の廃家だらけの山里とは少し感じが違う。



とっても綺麗な近野小学校。新築されて間もないようだ。

明日マラソンが開催されるようで、校庭にコースが造られていた。

白いスミレが目を和ませてくれる。



やっと、古道の雰囲気を楽しめる杉林に入る。

この辺は、シキミの栽培が盛んのようで、そこいら中シキミの畑だらけだ。
おばちゃん達が日だまりで楽しそうにお話しをしている。

シキミの花が綺麗ですねと言ったら、花が咲いたら値打ちがない?らしきことを方言で言っていたが
良く解らなかった。

何かこの辺のお年寄りはとても、ほんわかムードで生活に余裕があるように感じられる。



道沿いのあちらこちらに、道祖神なのかお地蔵さんが多い。



4時40分に比曽原王子に到着。
王子跡は、少し道路を上がった所にある。



明日のマラソンの赤い幟があちこちに立っている。

村人にお聞きすると明日の10時スタートらしい。



野中伝馬所跡に着くとミツマタや沈丁花の花が満開。
良い香りが漂っている。



5時6分継桜王子に到着。



王子には檜の巨木が、荘厳な姿で立ち並んでいる。



継桜王子には、皇太子も来られたようで立派な社がある。



野中の一方杉。

本宮を向いた方向だけに枝を伸ばしている。



とがの木茶屋。
予約制で、レストランや民宿になる。

牛馬童子の像が此処にもある。



継桜王子の由来は、この桜から。

例の滝尻王子のところで、藤原秀衡が子供を出産したが岩の所に置き去りにしてきたのが心配になり、
桜の杖を地面に刺して我が子の安全を祈願したところその杖から桜が延びて花を咲かせたとか。

その為、秀衝桜と呼ばれている。



立派なトイレがある。

この近くには無料の駐車場が、何カ所か有る。

野中の清水のバス停の前には、弁当屋さんがあるが、明日は開いているだろうか?



継桜王子の直ぐ下に、野中の清水があり、綺麗な水がコンコンと湧いている。

ここから、車道を1.6qひたすら下り、野中の一方杉の駐車場まで戻る。

明日のバスは、野中の清水まで上がってくれる予定。

川湯温泉まで、飛ばし仁飛ばし
6時20分過ぎに着く。

此処の温泉は、河原から72度のお湯が出ている。ぬるぬるすべすべの湯だ。



河原では、若い人達がすっぽんぽんで入浴している。

美味しい部屋食をいただき、熱燗まで頼んで9時過ぎには熟睡する。

明日は、5時半頃の出発の予定。

続く
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