御岳山、日の出山  2005/04/23
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− 信仰の山は結構キツい登り −

関東の山第二弾として、奥多摩に行く事にした。

昨夜は送別会でしこたま日本酒を飲んでしまった。

昨日買った関東の山のほんの第一ページ目に載っている、高水三山に出かける事にする。

ここは、三山周遊で3時間半ほどの行程らしい。

いつものように山手線で新宿まで出るが早すぎて、弁当を仕入れたりして時間を過ごす。

7時44分発のホリデー快速奥多摩に乗る。

周りを見ると登山客が殆ど。

それぞれに今日の山行きの話をしている。

奥多摩古道巡りのお年寄りのグループと御岳山行きのグループが多い。

電車の窓から青い空に真っ白な富士山がくっきりと見えた。

今日は眺望が期待出来るかも知れない!!

一時間ほどで青梅駅に着くが、高水三山なら此処から各駅停車に乗り換えなければならない。

面倒なので、私達も御岳山に行く事にする。

ここら辺が私達夫婦の臨機応変な所(いい加減とも言うかなあ?)

御獄駅に到着。
8時54分。

山の名前は御岳山。駅は御獄。そして神社の名前も御獄神社と書くらしい。



駅についてビックリ。

朝のラッシュよりも人が多い。

乗り越し料金を払って、トイレに行こうとしたが長蛇の列。

今日の道程の資料も地図も持ってきていないので、順番待ちの間に情報収集。

どうもバスでケーブルカーの駅まで行き、ケーブルカーで頂上まで行くのが普通のハイカーのコースらしい。

えっ!!それって登山て言うの??

トイレから出てくるともう駅周辺には殆ど人はいない。

それでもバス停は長蛇の列。

当然私達は徒歩で行く事にする。

9時18分出発。



クサノオウを初めて見た(右下)

左下はセリバヒエンソウ

蘭ちゃんに教えていただきましたが、図鑑には載っていません。

明治時代に中国からやって来た帰化植物のようです。

どうも多摩川上流で野生化し、下流でも花を咲かせているようです。

ツバメの飛ぶ姿から名前が付いたとか..

中国では悲劇の美女趙飛燕に由来していると言われているとか..

四国では見かけない野草です。



青梅街道を少し奥多摩方向に歩くと、登山道の看板があったので左折すると、多摩川の橋に出た。

多くの人が釣りを楽しんでいる。

此処で標高214mくらい。




橋を渡って急坂を登るとまた車道に出た。

この赤い鳥居をくぐって、登っていく。

道端のお地蔵さん。右のお地蔵さんは、可愛いが最近のもののよう?



車道の横は、ニリンソウのお花畑になっている。

昨年大滝山で見て以来だ。

此処のニリンソウは花が少し大きいような気がする。



ヨゴレネコノメも山肌一面に咲いている。



ヒメオドリコソウも群生。

ニリンソウのシベがとても長くなっている。

此処の緩やかな道沿いの傾斜地は野草の植生がとても豊かだ。



バス停で、バスが止まって待っていてくれたが、乗らないと合図すると、ものすごい黒煙を巻き上げて
走り去っていった。でも坂が急で全くスピードが出せないようだった。

しばらくすると傾斜15度の標識。

此処から傾斜が益々きつくなっていく。



道端のヤマブキやシャガの花が道のキツさを忘れさせてくれる。



3km程歩いて、10時丁度に、ケーブルカーの滝本駅に着く。

此処で標高400m位。

案内書で、地図やパンフレットを貰って出発。



樹齢350年の一号大杉。
この山には、樹齢300年を越える杉が600本ほど有るらしい。

この杉の花粉が街まで飛んで行っているんだろうなあ〜

変わった葉っぱのスミレ。
ヒナスミレかな?
ナガバノスミレサイシンだろうか?





この旧参詣路は、今は全面舗装されているが結構急坂。

一般車両は通行止めになっているが、

小型のクロネコヤマトのトラックが、あえぎながら登っていった。

この花はミツバコンロンソウかな?



ヤマザクラがまだ残っていて陽の光に輝いている。
タチツボスミレらしきスミレは、沢山咲いているが、確信は持てない。



此処の多くの杉は、根元の土が洗われて根上がり杉になってしまっている。

台風でもまともに来たら、直ぐに倒れてしまいそうだ。



急坂が何処までも続く。

黙々と歩くしかない。

この道は殆ど歩いている人がいない。

追い抜いたのが夫婦一組。

追い抜かれたのが男性一人のみだった。

ケーブルカーの下をくぐっていく。



やっと建物が見えてきた。

ここで、ケーブル駅からの道と合流。

丁度11時。

滝本駅から1時間かかっている。

此処が標高830m。

430M位登った事になる。



とりあえず、御獄神社を目指す。

此処からは階段が続く。

この茅葺きの家は馬場家住宅。



ここの茅葺きの家は今も旅館として現役のようだ。



天然記念物の御岳の神代ケヤキ。

神武天皇の東征の時から有るとか??



民宿が沢山ある坂を登ると、突然土産物屋さんに出る。

この突き当たりが、御獄神社。



舗装路歩きに疲れた足に階段がキツい。



やっと御獄神社に到着。



11時20分。

参拝をし、景色を眺めながらコーヒーブレイクと御獄駅で買ったチーズパンをいただく。

ここが929m

御獄駅から標高差約700mを2時間ほどで登った事になる。

舗装路のこの登りは、かなり足に応えた。



11時30分、日の出山に向かって出発。

土産物屋さんの下から看板に従って右折。

丁度茅葺きの張り替えをやっていた。



ツルカノコソウ(右)



日の出山へと向かう道は、うって変わって快適な道。

桜や、野草を楽しみながら、ゆっくりと歩く。

ツボスミレか?(左)



この道もニリンソウとスミレがずつと目を楽しませてくれる。

ちっちゃな幼稚園児くらいの子供達が、歩いてくる。

可愛い声で、「こんにちは、頑張ってください」と挨拶する。
中にはまだはっきりとしたが回らないのに一生懸命挨拶する子供もいる。
とても可愛い。



突然、外人の自転車乗りが4名ほど追い抜いていった。
やはりこの山も何でもありの山のようだ。

鞍部まで来ると、右、鍾乳洞の看板。

左へ階段を上っていく。

この階段では、息も絶え絶えになっているお年寄りが何人も佇んでいる。

ケーブルカーで来て、この階段で参っているのだろう。



ミツバチグリ(左)



階段が終わるとミツバツツジが出迎えてくれる。



センボンヤリ?が木の階段の間にひっそりと咲いている。
踏まれないのかなあ?



12時18分日の出山到着。

御獄神社から約2q。

48分かかった。





都内が見下ろせる場所に沢山の椅子があり大勢の人が休んでいる。

私達も此処で、昼食タイム。

朝はあんなに晴れていたのに、先週と同じく春霞がかかって、はっきり見えない。

西部ドームの白い屋根が小さく見える。

大きなビル群がいくつか見えるが、何処が新宿か、私達には解らない。

こうしてみるとこの山が、奥多摩の山の中で一番都心に近いところにあることが解る。

反対に都心から見える奥多摩の山の前衛はこの山なのだろう。



地図板があるので、これからどちらに下山するか検討する。

つるつる温泉まで下りて、入浴してバスで五日市駅まで行って帰るコースがお勧めらしい。

私達は、三宝山経由で日向和田駅まで出て帰る事にする。

12時45分



最初急坂を下りていくが、直ぐに快適な道となる。
どんどん下っていく。

またもや現れたマラニック族。

下りなものだからガンガン飛ばしていく。



巻道はあるがかまわず尾根道を行く。
キツい登りが少しあり踏ん張ると、高峯山(755m)山頂。



此処から御獄駅に下りていけるらしい。

ナガバノスミレサイシンかなあ?



私達はとにかく尾根に忠実に下っていく。



林道に出るが、左への多摩川の方向には一般車は通行止めのようだ。



愛宕山経由二俣尾駅への分岐があるが、これもパス。
更に巻道もパスして真っ直ぐ行くと少しの岩場があり登り切ると三宝山頂上。

13時53分



ミヤマシキミ(左)



更に下っていくと、琴平神社がある。
この奥多摩には金比羅山というのもあるが、讃岐の金比羅さんと何か関係があるのかな?

直ぐ下まで住宅が密集しているのが見える。



クサイチゴが所々咲いている。
もうすぐ赤い実がなるのだろうか?



チゴユリの群生に出会うと直ぐにミニゴルフの横に出る。



どう見ても傾いた琴平神社の鳥居
ここに日の出山への登山口がある。
右はタネツケバナかな?



今にも咲きそうなユリ科?とムラサキケマン?



右は石垣に一杯咲いていた不明花



あばたのあるスミレ??

右もいくら調べても解らない花。
副萼が萼より大きいので、ヘビイチゴだと思うが、葉のイメージがかなり違う。



クサノオウ(左)     モミジイチゴ(右)



これもムラサキケマン(右)?

セリバヒエンソウが此処にも咲いている(左)。

車道を色々な花を楽しみながら下っていく。



梅の公園の前を通過し、多摩川にかかる神代橋を渡ると直ぐに日向和田駅に着く。

15時10分着。
日の出山から2時間25分。

全行程14q。約6時間の行程だった。
積算高度差1024m。

3名ほどしか電車を待っていなかった。



直ぐに電車がやってきた。15時14分発。
座るのを諦めていたが、難なく座る事が出来た。

青梅で、特別快速に乗り換え、うとうとしているうちに新宿着となった。

今日は、最初の計画とは違ったが、日の出山の静かな山歩きを楽しむ事が出来た。
最初の舗道歩きはキツかったけど..

次は丹沢方向にでも出かけようかと思っている。

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