大山  2005/05/03
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− まるで遊園地 人の多さに驚く −

誰でも登れる関東の山も、早4回目となった。

こうなればやはり丹沢の大山(おおやま)に行かねばならない。

人が多いとの噂で後回しにしていたのだが、この目で確かめてこよう。

大山(おおやま・1252m): 丹沢山塊の東端に位置する霊峰。
小田急線や東名高速などで相模平野を走るとき、その北面に美しく目立つ三角形の山。
開山は良弁により天平勝宝年間(749-757)と伝えられ、江戸時代からは「大山参り」として賑わった、とか。
雨乞いの神として信仰されていたこともあり、別名を阿夫利山、雨降山(あふりさん)とも言う。


いつものように、山手線で新宿へ。

丹沢フリーパスを買って、7:01の急行に乗る。

登山の格好をした人は誰もいない。

これは噂ほどではないかな?

1時間10分ほどで秦野駅着。



バス停に出ると黒山の人だかり、ヤビツ峠行きのバスを待っている人達だ。

続いて臨時便が何便も出ているが、通勤ラッシュ時のようにステップまで人を詰め込んでいる。

私達は手前の蓑毛行きのバスに乗る。

こちらはすいていて、余裕で座れた。

噂に聞いていたバスの中の販売コーナー

傘や、羊羹そして懐かしいポンタン飴?などを売っている。



15分ぐらいで到着。

蓑毛の立派なバス停で、トイレをすましヤビツ峠に向けて出発。

標高316m

8時42分

沢沿いに舗装路を登っていく。




オドリコソウが渓流沿いに群生している。
花が葉の下に咲いているので地味に見える。

初めて現物を見たが、予想より花が大きい。



ハルジオンが元気に咲いている先に、下社へ直接登る道とヤビツ峠への道の分岐がある。

左へヤビツ峠に向かう。



この道もシャガの花が満開。

単調な舗装路歩きは疲れる。



舗装路の終わった所で沢を渡るが、早くも親子三代のパーティが道の真ん中で休んでいる。



ヤマルリソウが沢山咲いている山道を登っていく。



木々の間から秦野の町が見える。

結構勾配は急だが歩きやすい道で、どんどん標高が稼げる。

涼しい風が吹き抜けて、新緑の美しさと相まってとっても気持ちがよい。

先日の明神ヶ岳縦走で、疲労困憊したのはあの暑さの所為だったのだ。



涼しい風と柔らかな山道、そして素晴らしい新緑。

バス停で下りた多くの人は、まだ後方を歩いているらしく二人だけの素晴らしい山歩きの世界を楽しむ。



左はマルバスミレ

右の花はオウギカズラ






蓑毛から3.4q

丁度一時間でヤビツ山荘到着。

9時42分

山荘は閉まっていた。

此処で標高770m

約450m登った事になる。



山荘裏からヤビツ峠を覗き込むと大型バスや自家用車が停まっていて、とんでもない人数の登山客が居る。

幸いみんなうろうろしていて登り始める気配がないので、今の内にとコーヒーをすすっただけで出発。



今までの道とは違って少し荒れた道と、スズタケの道と、土の流れて歩きにくい木の階段の道が交互にある。



杉林の間から相模湾が光っている。



新緑の美しいスズタケの道



ピークを少し下ると頂上まで1.4qの標識。



調子の良い時の家内のペースは速い。

前にいたパーティをどんどん追い抜いていく。

そのうち下山者がちらほら現れる。



所々ガレ場の道となるがたいしたことはない。



ツルキンバイの花が多くなるが、道はどんどん荒れてくる。



道は険しいが、先日の反省からお茶を凍らせたのを、少し飲むとと力が湧いてくる。



見晴らしの良い所に到着



二の塔、三の塔、鳥尾山、行者が岳、塔の岳に続く稜線が美しい。

近い内にあの山々を歩いてみたい。



下社からの道と合流すると後10分の看板。

急に道が悪くなる。



来迎谷26丁の丁石がある。

下社から約2.8qと言う事だろう。



此処の道は、木の階段と石の階段が続くが、無い方がましと思われるほど乱雑に
並べられていて歩きにくい。

下社から登ってきた人が多い。



子供達は携帯で記念撮影している。



秦野の町の向こうの相模湾がかすかに見える。



10時51分頂上奥の院。
標高1252m

ヤビツ山荘から丁度一時間。

蓑毛から2時間10分。

標高差約930m登ってきた事になる。

大雷神を祀ってある山頂の阿夫利神社奥の院でお詣りをする。



頂上は子供を連れた家族連れが多い。

ケーブルで来たとしても結構大変だと思うが、関東の子供達は元気が良い。

関東地区お決まりのビニールシートを広げている。

これは観光気分と場所取りの意味もあるような気がする。



阿夫利神社の御神木、雨降木の前で少し早い昼食とする。

このブナ古木は、小田急の車内からもよく見えていた。

この山が、雨降山と呼ばれ雨乞いの神とされているシンボルの木だろう。

しかし芽吹きはまだ先のようだ。



もう少しゆっくりしたかったが、眺望の良い特等席の空くのを待っている人がいるので、

11時丁度下山する事にする。



ゴジラの子供のような石像がポツンと..





後から後から、大勢の人が登ってくる。

小さな子供が一生懸命登っている。

中には4才くらいの子供も這うように登ってくる。

四国では、この様に小さな子供達が大勢登ってくるのを余り見ない。

関東の子供は元気だ。




富士見台に着くと富士山が霞の中にぽっかりと浮かんでいる。

カメラには全く写らない。何故かなあ??



1716年、麓から強力が運び上げた石柱。でっかい。

ここで朝の蓑毛からの直登路と合流。



天狗の鼻が突き抜けたという岩の穴。



歩きにくい岩の道を下っていくと小屋がある。



小屋に着くと大勢休んでいる。

丁度、強力が荷物を担ぎ上げてきた。

写真左の中央おじさん。

75才で60年近く荷物を担ぎ上げているという。

背負子が黒光りしていた。

担いできたジュースなどの缶を、台の上に並べて商売。

冷えてもいないので買う人はいない。

商売になるのかな?



10丁目にくるとかなりなだらかになる。

次々と登ってくる人に頂上までもうすぐですか?と聞かれる。

これから後18丁の厳しい登りがあるとは言いにくい。

頑張ってくださいと声をかけながら進む。



立派な夫婦杉



白山神社を過ぎると、とても急な階段。

下りきった所に片開きの登拝門が有る。

昭和40年まで、春と夏の大祭以外は、奥の院に参拝出来なかった。

この門の鍵は元禄時代から、東京日本橋のお花講が管理し、その他の人は開ける事が出来なかった。

現在では、要望に応えて常時開いているが、片開きとしてその精神を受け継いでいるとか。

つまり、本当は開けてはいけないんだけど、半分開けて通してあげましょうと言う感じ..





普通の順序だと100円払って自分でお祓いしてから登るらしい。



阿夫利神社下社はとても立派。



トンネルのような所に大山名水がある。

ペットボトルに汲んで持ち帰る。



境内を下りた広場にお土産やさんがある。

生ビールとみそおでんをいただく。

家内はソフトクリームで満足。

この店はとてもサービスがよい。

繁盛してますねと声をかけると、今年は非常に悪かった、今日は最高!と喜んでいた。



13時11分緩やかだと聞いている女坂から下山。



なんとキツい坂ではないか。



階段脇にヒメレンゲが一面に咲いている。

直ぐ横に渓流が流れているので、元気がよいのだろう。

しゃべりながら渡ると悪い事が起こるという無名橋を無言で渡る。



途中大山寺に参拝。

立派なお寺だ。



弘法大師が爪で一夜で彫り上げたという爪切り地蔵。

そして子育て地蔵。



モミジの新緑がとても美しい。

渓流沿いにはウツギの花が?



女坂と男坂の分岐点。

女坂も「らくらく」ではなかったような...



お土産店街を通り抜け、豆腐料理店が立ち並ぶ中を通り過ぎると、バス停に着く。

14時丁度。

標高302m

950m位下ってきた事になる。

頂上から3時間ほど掛かっている。

伊勢原行きの臨時バスに乗り、小田急急行経由で自宅に着いたのは16時40分。

今日はのんびりした山歩きが出来た。

下りでは多くの登山者に出会ったが、楽しい一日を過ごす事が出来た。

関東の誰でも登れる山も今回で終わり、次は少し趣のある山に登りたいと思う。

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