− 阿弥陀越えへのリベンジ 痛々しい沢筋を下りる −
先週最後の詰めを誤り、阿弥陀越えを見つけることが出来なかった。
今日は、城山、猫山、阿弥陀越え、畦田のショートコースを楽しむことにする。
レオマの前の新しいポプラで初めてお弁当を買い、綾歌町の森林公園管理塔横の駐車場に10時前に到着。
直ぐに、城山へと出発する。
今日は珍しく多くの車が停まっている。
駐車場から少し車道をレオマの方に行き、車止めからコンクリートの道を上がっていく。。
この反対側は、大規模に山地を造成しており、テニスコートの看板がある。
いったい何をする気で開発しているのだろう?
いつもながらこのコンクリートの道は足にキツい。
東屋に来ると馬酔木が満開。
桜の木が多いが、蕾は全く見られない。
コンクリートの道を、えっちらおっちら登ると、眼下にレオマが見下ろせる。
象の鳴き声がするので見てみると、痩せた象が一頭うろうろしているのが見える。
振り返ると讃岐富士、鷲の山等の讃岐の里山が一望に見える。
やっと、国吉城の看板に着く。
看板の前から、城山への登山道がある。
一登りで、広い広場のある頂上に着く。さすがお城があっただけに、見晴らしがよい。
東には、これから行く猫山その右には、高丸山、竜山。
左向こうには、小高見峰、大高見峰が続く。
西には、像頭山、我拝師山、雨霧山。
北には、讃岐富士が、青ノ山、角山を従えて、でんとそびえている。
その右には、五色台、勝賀山、鷲の山、六目山などのおむすび山が続く。
景色に見ほれていると、猫山方面から大勢のパーティがやってきた。
レオマにバスを停めて、猫山、城山、レオマ観光のコースらしい。
南には大川山が、銀色に輝いている。
中腹まで雪で白くなっており、かなり積雪があることが解る。
時折、雪が強風にあおられて舞い上がるのが見える。
城山から南に下りると、大崩壊地。
麓近くまで、崩壊が続いておりり、昨日箸蔵街道からもはっきりとその規模が見えていた。
紅梅の向こうに飯野山。
猫山への、広い林道を行くと、北面が所々大規模に崩壊している。
路肩はそのまま放置されており、うかつに近づくと崩れるおそれがありそうだ。
東屋でコーヒーブレイク。
東屋を過ぎた所に、北へと下る山道がある。
降り口はしっかりしているが、この先はどうなっているか解らない。
猫山登山口と、畦田への巻き道の分岐点。
この畦田への巻き道が崩壊しているのだろう。
猫山への登山道からも讃岐富士の雄姿が見える。
以前登った時よりも格段に整備された山道を行くと、女性の二人連れが降りてこられた。
坂出から来られているとか。
最後の岩場を登ると、先週登ったばかりの猫山頂上。
先週と比べて今日はポカポカ暖かくて、気持ちがよい。
11時半で、一寸早いが、コンビニ弁当で昼食。
ポプラで買った弁当は、かなり手が込んでいて美味しい。
男女のパーティが上がってこられたが直ぐに降りていった。
私達も、12時前に出発。
先週は、誰の足跡もなかったのに、今日は、大勢の足跡が付いている。
イバラや、邪魔な枝も踏みつけられていて歩きやすい。
アラジン型手水鉢の、文政四年九月八日の日付を確認。
厚い氷が張っていた。
林道にから、その先の金山神社の入り口の鳥居まで降りてみる。
此処は、金剛寺から阿弥陀越えの旧道が通っているはずだが、
鳥居の下は、酷い状態で、道などは完全に消え失せている。
阿弥陀越えへ上がる道など探しようもない。
立派な狛犬も、困った顔をしている。
林道に登り返し、先週間違った阿弥陀越えに向かう。
なんと、舗装がとぎれて5m位行った所に、左へ上がる道がある。
先週は車の轍があるので林業用の道だろうと思って通りすごした場所だ。
よく見ると緑テープがある。
10mも登ると、阿弥陀越えに出た。
12時45分。
立派な道標と地蔵がある。
城山へのトラバース道も、小型重機が入っているらしく所々修復してある。
小高見峰に登ろうかと思うが、先週からの疲労が足に来ているので、素直に畦田に向かう。
国土地理院の地図では、阿弥陀越えから少し小高見峰に登った所に畦田への下山道が書かれている。
しかしその道は見つけられない。
阿弥陀越えから、道標に従いそのまま沢を下って行く。
沢沿いの道は、里山崩壊のデパートだ。
あらゆるパターンで崩壊している。
里山崩壊の研究者がいたら是非この沢筋を調査するのをお勧めする。
此処の山肌は、花崗岩が風化して出来たものとは少し違い、赤土のようだ。
崩壊したり倒木が沢を埋めているが、踏み跡はしっかりしており、危険は感じられない。
やっとシイタケの栽培地に出る。
湯船温泉を通り過ぎると、畦田のキャンプ場に出る。
トイレをお借りして、車道歩きを始める。
キャンプ場を出ると、直ぐに右手に立派な車道が上がって行っている。
いったい何処につながっているのだろう?
常蓮上池から見た猫山。
同じく大高見峰と小高見峰。
常蓮下池から見た、讃岐富士、鷲の山
レオマの間を車に向かう。
昔、最初にレオマが開通した時、子供達を連れてきたが、
駐車場が満杯で、遙か遠くに停めて歩いてきて、このエスカレータを登ったことを思い出す。
レオマの森のホテルが見えるころ、急に雪が舞いだした。
しばらく車道歩きをし車に到着したのは、2時15分。
約一時間の車道歩き。
先ほど気になっていた、林道畦田金剛寺線を確認しに行く。
キャンプ場の分岐から5分ほどで舗装が切れ、工事中。
日曜日なのにどんどん工事を進めている。
殆ど尾根まで工事が進んでおり、道は切り開かれている。
先週行った林道の終点まで山を切り開いて、向こうの林道に続けるのだろうか?
昨日の二軒茶屋のおじさんの「最近の林道は重機で無理矢理作るから直ぐ崩壊する。」
の言葉を思い出した。
私達も香川に転勤でやって来て、もう3年になる。
色々な里山を楽しませていただいた。
4月は転勤の季節だ。
もしかしたらまた転勤かも知れない。
何時になるか解らないが、それまで存分に讃岐の里山歩きを満喫したいと思っている。
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