蔵王  龍山 2005/9/17

− 初秋の蔵王連峰を歩く −

待ちに待った、蔵王に行く日がやってきた。

何しろ仕事以外では、東北に行った事がない。

何時も飛行機か、新幹線なので旅情を感じた事もない。

蔵王は、モンスター樹氷とエメラルドグリーンのお釜で有名だ。

温泉も乳白色のとても良いお湯だと聞いている。

例によって6時過ぎに家を出発。

集合場所の上野に向かう。



上野に着くと未だ7時。少し早すぎた。

上野公園のベンチで一休み。

パンパスグラスが青空に映えている。

今日はよいお天気になりそう。



バス乗り場に行くと、ツアコンの女性が一列にずらっと並んでいる。

後ろに行き先が書いてある札が貼ってある。

8時に出発する便だけで22便もある。

12番の前で受け付けをしてバスに乗り込む。



8時に出発するが、すでに首都高速は大渋滞。

おそるべし都会の連休初日。

矢板IC辺りまでのろのろ運転。

でも、今日のバスは、大型サロンカーなので快適。

福島あたりを過ぎると田圃は黄金色。

ウトウトしている間に国見峠に着き小休憩。

昼食を仕入れる。



お弁当を食べ、ビールを飲んでいると、いつの間にか東北道から山形道へ。

「あれっ蔵王を通り過ぎてしまった」

と思っていたら山形蔵王ICがあり、降りると立派な山形県庁がある。

ここで、私は大きな間違いをしていた事に気づく。

私が今まで蔵王温泉と思っていたのは、「宮城蔵王」で、本当の蔵王温泉は山形市にある。

蔵王連峰を大きく左回りに巻いて、かなり遠回りをしてやがて本当の蔵王温泉のホテルに着く。

話には聞いていたが山形市は、酒田と仙台の丁度真ん中と言うより、かなり仙台寄りの盆地にある。

とても不思議な感じがする。

2時10分ホテル着。約一時間の遅れだ。

今日は、温泉の直ぐ上にある龍山に行く予定だったが、1時間の遅れで無理かな??

フロントに聞くと、「大丈夫です。食事までには帰ってこれます」

おおいそぎで荷物を部屋に放り込み出発する事に。

他の人達は「温泉湯巡り」に行く模様。

出かけにフロントが「キツいですよ」とニヤッとした。





歩行距離約5q

累計高低差+−515m

ホテルの標高は880m。龍山は1362m


夕飯前の一登りかな?念のため懐中電灯は2個持って行く。

2時30分出発。

元々蔵王温泉は巨大な火口カルデラの底にある。

龍山は蔵王火口群の一つで、高湯爆裂火口の火口壁の一部との事。

この山は火口壁である屏風岩がむき出しでもろく、毎年少しずつ崩れているらしい。




此処のアザミは蔵王アザミというらしい。

先日の三国山のホソエノアザミに比べると、葉っぱのギザギザがやわらかく見える。



ヤマハギやミゾソバも今が盛り。



ホテルから車道を少し進むと、正面に龍山(西蔵王)がそびえている。

屏風岩から下の崩壊跡が痛々しい。



右を見ると上の台のゲレンデが美しい。

ゲレンデの中を直登すると分岐がある。

行きは左へと回る事にする。



初っぱなからキツい登りが続く。



イタドリやヨメナが咲き乱れる中を行く。



大きな白い菊。

家内が何か言っているが、登るのに精一杯。キツい坂を一気に登りきると正面に崩壊跡が見えてきた。



やっと登ったと思ったのに、通行止め。

家内が追いついてきて「さっき左の道から登山者が降りてきたから、こっちは間違っていると言っているのに」

とエライ剣幕で怒られた。

仕方がない。また林道を降りていく。



左から来た道との合流点から、また登り返していく。

キツい岩場が続く。

白いトモエシオガマが咲いている。



この黒い実は何かな?



苦しい岩場を過ぎると、見晴らしの良い場所に出る。

15時29分。

この山が火山である事を示すような火山性の大岩がある。

正面に蔵王連峰がそびえている。



マイズルソウがびっしり生えている、暗い樹木帯を抜けると、屏風岩の直ぐ横に出る。



オヤマボクチが山並みを見つめている。

何か寂しげな気配のする花だ。



登山道の右は、鋭く切れ落ちていて、火口壁である事を示している。



ウメバチソウのお花畑に来るとやっと龍山頂上に着く。

15時56分。



キツい登りで二人とも汗ぐっしょり。

ヤマハハコやウスユキソウが一面に咲いている。



頂上はウメバチソウの花園。

こんなに沢山ウメバチソウが咲いているのは初めて見る。

斎藤茂吉の歌碑がある。

この山と茂吉の関係は深いようだ。



頂上は360度の眺望。

天気は最高。

南には蔵王連峰が美しい。



東方向には、雁戸山(がんとさん)1485mの美しい姿が見える。

雲が東方向から稜線になだれ落ちている。



鴨の谷地沼が、蔵王温泉の向こうに見えている。

正面の蔵王連峰の中央の青い建物は、蔵王スカイケーブルの中央高原駅(1260m)

左上は三宝荒神山(1703m)その右奥は地蔵山(1736m)

明日歩く予定の山々だ。

熊野岳(1840m)や御釜のある五色岳は隠れて見えない。

この天気では、御釜のエメラルドグリーンが光り輝いている事だろう。



北の方向には、山形市の市街が見える。

結構大きな街だ。

山形市街の手前に、おむすび山が!!

懐かしいなあ..

やはり火山性の山なんだろう。

毎日ベランダから見ていたクレーター五座を思い出す。



北の斜面には、ウメバチソウの群生がある。



この龍山の北斜面は、現在は牧場となっていて、山形牛が沢山放牧されている。、

「三百坊」というこの一帯は慈覚大師が開山したという「龍山大権現」が奉られ、原始的な山岳信仰の時代から栄えた。
平安の頃には、その名のとおり300の宿坊があり、修行の場であったらしい。

しばらく景色を見渡してから出発。
16時6分。

いきなりの険しい岩場。



山形市内方向からの登山口との分岐。

とても険しい道らしく。通行止め、上級者向け、中級者向けとある。

私達初心者は登る道がない。

ドッコ沼方向に降りる。



岩ありガレ場ありの道を急降下していく。

蔵王を正面に眺めながら降りていくと吸い込まれそう。



オヤマボクチが大変多い。

途中の小広場で休憩。



此処を左に行くと稜線を伝って、蔵王の中央高原駅、ドッコ沼へと続く。

時間があれは゛是非とも渡っていきたい美しい稜線だが、帰りを急がなければならない。



谷筋の暗い道を転がるように降りていく。

テンニンソウがぽつんぽつんと咲いている。



いきなり明るいゲレンデに飛び出した。

17時5分。



厳しかった龍山を見上げる家内。





ジャンプ台の横から帰途につく。

ホテルに17時23分につき、急いで温泉に入る。

強酸性の乳白色の湯は、キツい硫黄の匂いがするが、ツルツルすべすべして最高。

ゆっくり湯に浸かり、夕食。

風呂上がりの生ビールは最高。

蔵王の地酒もいただいて、10時前に就寝。

明日もいい天気でありますように。

続く
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