七ヶ岳 1635.8m 2005/10/9

− 七つの峰がつながり、変化のある縦走が楽しめるとか? −

7時前に窓から外を見ると、ゴアテックスに身を固めた10人ほどのパーティが登っていく。

他にも登る人達がいるんだと、少し安心した。

ホテルの朝食を済ませて、7時50分出発。七ヶ峰に向かって、ゲレンデの中を進む。

実は、今日の山歩きの下調べが十分に出来てなく、地図も忘れてきた。

ホテルで案内図をもらえるだろうと甘い期待をしていたが、「ルート図はありません」

とにかくゲレンデを真っ直ぐ行けば標識があると教えて貰う。



正面に見える山が七ヶ岳なのか?

ホテルは丁度標高900mにあるので、頂上までは標高差730m程。

朝露に濡れた草原を歩くのは気持ちが良いが、直ぐにズボンの裾がビショビショとなり

ガレキの多い作業道を歩く事となる。





歩行距離 約15q

累計標高差 ±1271m



木に蔓状に巻き付いた葉や、ウルシ、ハゼなどは真っ赤に紅葉している。



アキグミの実かな?



やがて、洒落たロッジの建ち並んでいる場所に来る。

スキーのシーズンには若人で賑わうんだろうなあ..



白いキノコやマハハコが一面。



ヒヨドリバナが元気に咲いている。

ゲレンデ歩きは何故かキツい。

家内はこの様な坂が苦手で、ハアハア言いながら着いてくる。

スキーで滑ると快適なスロープなんだけどなあ..



振り返ると、日光や尾瀬の方向の山が遙かに見える。

ホテルもあんなに小さく見えている。



何か解らない草の実が美しい。

ゲレンデからまた作業道にはいると紅葉が始まっている。



9時丁度、作業道から別れて登山道に入る。

七ヶ岳の登山口はこんな所にある。

(そのまま作業道を行っても、鉄塔に出るようだ)



一転して山深い登山道

紅葉の中を歩く

ツルリンドウの赤い実が可愛い。



未だ咲き残っているツルリンドウもあった。

右はムシカリの実?いややはりガマズミの実だろう。

この山は小鳥の好きそうな実が一杯だ。



笹や灌木をかき分けるように行くと、尾根に飛び出す。

朽ちた標識がある。



尾根からは、東側に素晴らしい展望。

那須連峰が一望に見える。

右に霞んでいるのは、日留賀岳の方向。



鹿の警戒音が谷間にこだましている。

ふと向こうの烏帽子岳のような峰を見ると、今朝のゴアテックス軍団が登っていくのが見える。

「もう七ヶ岳に登って次の峰に縦走しているのかなあ?」



この山は、火砕流の冷えて固まった柱状節理で出来ているそうだが、山肌に節理がむき出している。

正面に鉄塔が見えた。

あの向こうが頂上だろう。



鉄塔手前に分岐があり標識(標高1630m程)があるが、「水芭蕉園」なんて何処にあるの?

さんざん迷ったあげく右に坂を下りていく。

地図を持っていないものだから、非常に不安。

頂上と思った峰からドンドン遠ざかって行く。



標高差で100mほど下って行くとやっと七ヶ岳の看板があった。

向こうに見える烏帽子山のような山が七ヶ岳だった。

ゲレンデから見える山は七ヶ岳ではなかった。



素晴らしい紅葉の中を進む。

リンドウが沢山咲いている。



先ほどの鉄塔があんなに上に見える。



登りにかかって振り返ると、釈迦ヶ岳に雲が流れている。



針生登山口への分岐を通り過ぎると頂上が見えてくる。



オヤマボクチはいつも山並みを静かに眺めている。

実はハバヤマボクチとの見分けが十分出来ていない。

これは多分オヤマボクチでしょう。

剥き出しの古い火砕流堆積物で出来た岩が多くなると、賽の河原のケルンがある。



ここから平滑沢を通って羽塩の登山口への道が下っている。

覗き込むと断崖絶壁。

良くこんな所を登って来るものだ 。



頂上9時53分着。

丁度2時間かかっている。

先客は、夫婦一組と単独行の男性一人。

皆さん、羽塩から平滑沢を登ってきたらしい。

車を羽塩に置いているが、沢が思いの外キツかったのでとても下る事が出来ないと言って相談している。

昨夜来の雨で沢が増水しているのかも知れない。

結局下岳まで縦走して下山し、林道を歩いて帰る事に決めたらしい。

5時間かかるとか言って出発したが、その早い事。

急な坂をあっという間に駆け下りていった。

あのような方でも降りる事が危険な沢ってどんな沢なんだろう??



一等三角点がある。

日光から尾瀬の山々そして那須連山、会津朝日岳、博士山等沢山見えているらしいが、私には同定出来ない。

晴れていればもっと素晴らしい眺望だろう。



七ヶ岳は700万年前の火砕流の跡の凝結凝灰岩が主体でカルデラ陥没後の硬い部分が残ったようだ
七ヶ岳山頂部の駒止峠火砕流堆積物は垂直な割れ目の柱状節理が発達している。
平滑沢は、オドシマ火砕流堆積物と言われ900万年前に活動した火砕流堆積物である。

駒止火砕流は岩峰を形成し、オドシマ沢火砕流は平滑沢を形成している。




やがて単独行の女性が到着した。

ゲレンデの遙か下を歩いていたはずなのに、なんと早い事。

この方は、スキー場のペンションに泊まってこの山を縦走する予定らしい。

一人で、日本中の山に登っておられるようだ。

勿論四国も石鎚山を初めとして、沢山登られているとか。

この七ヶ岳を5年前から登りたいと思っていて、今日やっと念願が叶ったと言っていた。

女性が出発したので私達も出発。

10時11分。



女性は、あっという間に紅葉した低木の中に消えていった。

七ヶ岳の尾根道で目立つこの赤い実はクロソヨゴかなと思ったが、クロソヨゴは山梨以西に分布するとの事。

木の実は関東以北に分布するアカミノイヌツゲの実のようだ。



これから縦走するコースは、かなりアップダウンのある美しい峰が並んでいる。

この七ヶ岳が一番峰らしいので、これから後六つの峰があるのだろう。



右下の絶壁の下には綺麗な円錐形の岩藤山(1044m)が見える。



最初は快適な道を下っていく。

紅葉がため息が出るほど美しい。



「綺麗だね。来て良かったね」と話しながら行くと、山道は段々狭く険しくなってくる。



細い尾根の両側、特に東側は鋭く切れ落ちていて、しかも道の端は木の枝に枯れ葉が積もっており

踏み抜きそうな場所が沢山ある。

カシミールの地図からでも解るようにこの山脈の東側は鋭く切れ落ちている。



振り返ると今通ってきた細い尾根筋が見える。

石鎚の天狗を思い出す。

今頃四国のみんなは石鎚の紅葉を楽しんでいる事だろう。



登り返しは丁度、堂山から六目山の縦走路のよう。

木の枝を掴み、岩をはい上がり行く。



11時4分、。三角点に着くが、スズタケが背の高さくらいあり、眺望が無い。

少し先まで行ってみるがスズタケが益々キツくなってくる

三角点まで戻り、昼食にする。

ムラサキの実はチゴユリの実かなあ?

汗をかいた体に、冷たい風が気持ちよい。

日陰が全くないので、夏にはこの山は大変だろうなあ..

くつろいでいると、男性の単独行がやってくる。

やはり、羽塩から登ってきて、沢や崖のキツさにとても下れないと判断し、このまま縦走して林道経由で帰るそうだ。

地図を見せて貰うと下岳まではもう少しらしい。

私達も下岳まで行って引き返す事にする。



次のピークまで一旦下り、登り返して此処が下岳かと思うとまだ向こうに二つピークがある。

行こうかどうしようか迷っていると急にガスが巻いてきた。

天気予報でも昼からは下り坂らしい。

11時46分、此処で引き返す事にする。

季節を間違えたシャクナゲが可愛く咲いている。



天気が悪くなる前に帰ろうと思ってドンドン行くが、急坂を下りまた登り返していくのは酷く応える。

スズタケで、手の甲が傷だらけになりチクチクと痛い。

手袋をしておけば良かった。



慎重に足を踏み外さないように登っていく。



立派なブナの木。

いつ見ても心が安らぐ。



急坂を下りていると一組の夫婦がやってくる。

時間も遅いし大丈夫かな?



下ってくる時は余り気にならなかったニセピークを2つほど越えていく。

帰りの登り返しは足に応えるなあ。




コゴメグサが今頃まで咲き残っている。

13時16分やっと七ヶ岳に戻ってきた。

板状節理の岩の上で、コーヒーとパンで休憩。



振り返ると先ほどの三角点のピークはガスの中。

帰りを急ぐ事にして出発。



羽塩への登山道はガスで隠れてしまった。

この赤い実はミヤマシキミの実かな?

頑強な若者が登場。

針生登山口から滝や沢を越えて登ってきたらしい。

やはり沢が厳しかったので迂回路はないかと、登山者に聞いたら鉄塔への道を教えられ

上まで登って間違いに気づき、また帰ってきたとか。

この人も地図を持っていない。

下岳経由で林道を逆に歩いて帰ると言って、走るように去っていった。

どうもこの山の沢は、ガイドブックに書いてあるよりキツいようだ。



鉄塔から、尾根の分岐まで来ると、3人のパーティの人が考え込んでいる。

「ここから先はスキー場へ行く道しかないんですか?」と聞いてくる。

彼らの持っている地図には、この分岐を真っすぐ行って丸山経由で羽塩に降りる道が載っている。

しかし、どう見ても道はない。

多分廃道になって消えてしまったのだろう。

彼らは泣き泣き、七ヶ岳まで登り返し危険な沢を下るしかないのだろう。

縦走して回るには時間が遅すぎる。



ゲンノショウコは殆ど実になっている。

14時30分、登山道から作業道に出ると、なんと今頃から6人の初心者らしい女性連れのパーティが登ってきた。

今からですかと聞くと、七ヶ岳まで行くという。

しかも私達と同じで鉄塔を頂上だと思っているようだ。

鉄塔から下ってその先ですよと教えるが、首を傾げながらそのまま登っていった。

天気も悪いし、下山した頃には5時を回ってしまうが大丈夫だろうか?



15時35分ホテル着。

温泉に飛び込み、冷たいビールを一気飲み。

ウトウトしていると夕食の時間となった。

ホテルのホームページを見る限りでは、下岳まで簡単に縦走出来るように思えた。

やはりどんな山でも舐めたらいけないなあ..

地図は必ず忘れないようにしなくては..

でも、素晴らしい紅葉と変化に富んだ山歩きを存分に楽しめた。

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